今年も自由研究に力いっぱい,はまっちゃおう!

 いよいよ楽しい夏休みがやってきます。せっかくの長い夏休みですから,充実した毎日をおくってほしいと願っています。その充実した夏休みをおくるための一つの取り組みとして自由研究があります。昨年は,ほぼ全員の人が自由研究に取り組み,すばらしいテーマやユニークなテーマが目立ちましたが,記録やまとめの段階で丁寧さや具体性(くわしさ)が今一歩の作品が多かったようです。まだまだその研究のしかたに工夫ができそうです。せっかく採集したり,観察したり,実験したりしたことを,りっぱな研究としてしあげるために,手順やまとめ方をしっかりと頭に入れて進めていきましょう。

自由研究の進め方
研究テーマの選び方

 (1)  理科の学習の中から
 学校で学習したことで,もっとくわしく調べたいことをテーマにする。
 (2)  総合的な学習の時間(チャレンジタイム)から
 学校のチャレンジタイムで学習したことで,もっとじっくり取り組んでみたかったことをテーマにする。
 (3)  日ごろの生活の中から
 いつもぎもんに思っていること,ふしぎに思っていることをテーマにする。
 (4)  新聞記事や本から
 科学ざっし,本などから得たヒントをもとにテーマにする。
 (5)  飼育・栽培・採集したことから
 (6)  インターネットから
 インターネット(ヤフー・キッズなど)を利用し「自由研究」で検さくすると,たくさんのヒントを得ることができる。そこからテーマを考える。

研究テーマを決める時の注意

 (1) 自分の力で研究が進められるもの
 (2) 研究の進め方に見通しがもてるもの
 (3) 材料がそろうもの
 (4) 身近な実験器具が使用できること
 (5) 危険性のないもの(安全であること)

研究の進め方

 (1) 自分のテーマを決める
「研究テーマの選び方」「研究テーマを決める時の注意」を考えて決める。
 (2) 見通しをもつ
テーマに関係のある本,インターネットで調べたり,お家の方や先生に相談したりして,やれそうかどうか見通しをもつ
 (3) 研究計画(方法)を考える
できるだけくわしく計画する。計画したことは,まとめの中にも入れる。
 (4) 器具・材料・資料集め
できるだけ身近なものを利用する。ない場合は,代わりになるものがないか考える。
 (5) 実験・観察をする
データーなどの記録をとる。写真をとったりスケッチしたりするとまとめで役立つ。
 (6) 結果をまとめる
写真・スケッチ・表・グラフ・図などをたくさん取り入れる。
 (7) 考える
「なぜそうなったか」など,結果から読み取る。

研究のまとめ方

 苦労してテーマを決め,せっかく採集や実験・観察などをしても,まとめ方がきちんとできなければ研究として完成しません。次のようなまとめ方をするとよいと思います。

研究のテーマ
 自分の取り組んだテーマを書く。
取り組んだ理由
 どうしてそのことに取り組もうとしたのか,その理由(研究を始めた理由,テーマを選んだ理由など)を書く。
研究内容
 研究した内容を目次のように書きあげる。
研究方法
 どのような手順で,どのような器具を用いて実験や観察を行ったのかを書く。図や写真をのせるのもよい。内容によっては,実験の回数や実験のための条件なども忘れずに書く。
結  果
 記録を表やグラフにまとめる。また,特に大事なことについては文章でも書く。
まとめ
 記録から明らかになったこと,なぜそういう結果になったかを書く。
感想・反省
 感想や苦心したこと,失敗したことを書く。また,今後さらにやってみたいことについても書いておく。
参考図書
 参考にした本の題名,出版社名を書く。また,参考にしたホームページなどがあれば,どういうホームページを利用したかを書く。

作品としてのまとめ方

 いっしょけんめいがんばった研究です。だれが見てもわかるように一つの作品として,きれいに仕上げていきましょう。

 (1)  用 紙
もぞう紙
4つ切画用紙を縦につなぐ。(画用紙の場合は作業が進めやすい)
その他(工夫したやり方)

 (2)  項 目
「研究のまとめ方」の順に書く。

研究のテーマ→→→取り組んだ理由→→→研究内容→→→研究方法→→→結果→→→まとめ→→→感想・反省→→→参考図書など

 (3)  文字の大きさ
 2cm角くらいの大きさの文字で,サインペンで書くと見やすい。書く前に鉛筆で下書きをしよう。

 (4)  資料(写真・スケッチ・表・グラフ・図など)
 スケッチ・図は別の紙にかいてはる。表・グラフなどは別の台紙にはり付け説明をつける。写真にも説明をつける。

 (5)  作品としてまとめるポイント

ていねいに,わかりやすく書こう。

興味を引く書き出し,結論をはっきり書こう。

まちがい字やぬけ字がないかよく見直そう。

ペンなどの色を上手に使い分けよう。

テーマや取り組んだ理由なども,見る人が思わず興味をもち,読んでみたいと思わせるようにしよう。

今年は,サマースクールが次の日に予定してあります。

8月2日(火)3日(水)4日(木)23日(火),24日(水),25日(木)
 (時 間・・・・8:30〜11:30   場 所・・・・図書室,パソコン室)

 やっていてわからないことがある時は,サマースクールの時に先生に相談するといいですね。

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