数学トピックQ&A
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2次関数のグラフの書き方
Q  「次の2次関数のグラフをかけ。」という問題では,どの程度のことを書けばよいのか迷います。
A  2次関数のグラフをかく要領は,教科書の例題を参考にすればよいのですが,ここで,グラフをかく上での要点を考えてみましょう。
まず,2次関数 yax2bxc のグラフをかく場合,この式を変形する必要があります。
Q  yax2bxc

  ……[1]

の形に変形します。

A  [1] の式からどんなことがわかりますか。
Q   のグラフは,yax2のグラフを x 軸方向に y 軸方向に だけ平行移動したものです。
 だから,[1] のグラフは,軸が直線 x ,頂点が の放物線で,a > 0 のときは下に凸,a < 0 のときは上に凸です。
A

 だから,グラフをかくときは,[1] のように変形し,a の符号に注意して,軸と頂点を決めてグラフをかけばよい。
 加えて,x =0 のときは,y c と簡単に求められるから,y 軸との交点 (0,c) をかき込んでおきます。以上のことが最低限必要なことです。
 x 軸との共有点は,「2次関数と2次方程式」のところで学習しますが,y =0 として ax2bxc =0 を解くことになります。
 それでは,2次関数 yax2bxc のグラフをかく手順をまとめておきましょう。

(1)[平方完成] 式を平方完成して, ya (x p )2q の形にする。
(2)[軸と頂点] 頂点は (pq) である。軸は直線 x p だから,この直線について対称になるように放物線をかく。この際,頂点の近くでは,とがらないように注意してかく。
(3)[y 切片] y 軸との交点 (0,c) をかく。
(4)[軸との共有点] x 軸との共有点をもつ場合は,必要に応じて,方程式 ax2bxc = 0 の解を求めてかき込む。