情報授業実践記録 |
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学校紹介CMを作ろう −15秒で何をどう伝えるか− |
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甲南高等学校・中学校 吉田 賢史 |
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はじめに
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生徒たちにとってビデオ編集は、非常に高い関心と興味を抱かせるようです。そこで、「学校紹介CMをつくろう!」というテーマで授業実践をおこないました。 ここでは、CMの企画から、教員から施設を利用させてもらうための許可、編集作業など一連の授業展開について紹介します。生徒の人数は、40名で、使用した機材やソフトウェア等は以下の通りです。 ・ビデオカメラ 5台 ・iMac ・MS Word 97 for Macintosh ・iMovie Ver.1.0 |
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授業の流れ
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評価について
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評価の観点は、以下のようなものです。 企画段階でのグループワークの状況については、 ・ ブレーンストーミングができているか ・ 作業の役割分担ができているか 依頼文書の作成においては、 ・ マージンなどの書式設定は適切か ・ 右寄せ、左寄せ、インデントなどは適切に使えているか 依頼文の内容では、 ・ 何のために施設を利用したいか ・ どのように使うのか ・ いつ使用するのか CMの内容については、 ・ キャッチコピーは何か(5段階評価) ・ 学校のイメージが伝わっているか(5段階評価) ・ 印象に残るシーンがあったか(5段階評価) ・ 時間は守られているか ・ 制作者が伝えたかったことは一言でいうと何か(記述) です。CMの内容についての評価に関しては、教員だけでなく、上映会で生徒個々に他班のCM作品ごとに記入させます。 それぞれの評価をCM作成班に戻し、イメージが正しく伝わったかどうか自己評価させ、良かった点と反省点について議論させ、自己評価させます。 最後に、世話になった教員にお礼とともに各班の作品CMテープを届けます。 |
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CMサンプル
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実際のCM映像をいくつか紹介します。
(注)著作権保護のため、音声は削除しております。 |
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おわりに
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生徒たちが一番嫌がっていたことは、「施設利用許可願い」の作成でした。多くの生徒は、依頼の文章が書けませんし、文章ができあがっても書式設定やインデントの設定などができず、空白文字を使って調節しようとします。
ワープロを実際に使う場面をいろいろな場所で作らなければいけないと痛感しました。 PCの操作に関しては、教員が事細かく使用方法を指導しなくても、iMovieの操作方法など試行錯誤を繰り返しいろいろな操作方法を見つけながら進めていました。また、班内で操作方法についてわからないことなどがあれば他の班の生徒と協力し合い、教え合ってすすめていました。 教員の関わった場面としては、 「施設利用許可願い」の作成だけといってよいかもしれません。これからは、生徒たちに色々操作させて、使い方を自ら発見し、生徒同士でその技術を共有する授業展開ができるよう教案を練らなければいけないと再認識しました。 発見と知識(情報)の共有から生まれる学びを大切にしたいと考えています。 Eメール: |