1.はじめに
生徒が何か自然や科学的な事象にふれたとき,その感じ方やとらえ方は一様ではない。しかし科学的な見方ができる生徒は,その事象についてのイメージを上手につかんでいる。
そこで体感をともなう観察・実験を行い,イメージの育成を図ると共に,基礎的・基本的な知識や技能の習得と,それらを活用することにポイントをおいて学習を計画した。
2.実践内容
3.指導計画
4.本時の指導
5.まとめ
生徒の理解の仕方はそれぞれに違い,さまざまな方向に進んでいくと考えられる。
図1のように,個々の知識が,応用などの活用を通し統合された概念の形成へ向かう学習の流れと,図2のように,概念のイメージをある程度つかむことで,それぞれの知識が全体の中のどこに位置するかがつかみやすくなり,分析的に理解がすすみ統合された概念が形成されるという流れもある。そこでこの両方を,意図的に計画することで,学習の効果があがるのではないかと考えてみた。
実際には,どのように理解がすすんだかは確認できていないが,生徒は楽しく学習に参加していた。特に観察する生徒の反応がよかったことからも,視覚的に音を捉えることが出来たのではないかと思う。
このように自然や科学的な事象を,いろんな方向から学習することで,応用の力や分析の力が高まり,科学的な思考力が身に付けばいいのではないかと思う。