規則性に着眼する課題学習 ―握手の総回数― |
1.はじめに 自然界で起こる現象の規則性・法則性を見出し,それを一般化し,他の事象への応用を行うことにより,科学は目覚ましく発展してきました。数学は,自然科学の1分野であり,常にその学問の成果を生活に生かそうとする1つの手段として考えることができます。 ところが,現在の中学生にとって,数学は問題解決をするプロセスよりも1つの結果を早く出すこと(正解数を増やすこと)が至上目的である傾向が強いようです(そのような社会に我々がしてしまっているのですが…)。つまり,1つの公式が導きだされても,どのような過程で導きだされたのかということよりも,その公式の活用法にシフトしている傾向にあります。単に解き方のパターンを身につけたり,公式を覚えて機械的に解くのではなく,あらゆる機会に自分が経験したプロセスを応用することが,本来の姿ではないでしょうか。 今回の課題は,規則性に着眼し,問題解決のために多くのアイディアが出やすいもの,さらに,そのプロセスが他にも多く応用できるものを設定しました。また,1つの問題を解決するときに多くの考えが出されることがありますが,それらの考えの間にある関わりについてまで追究される授業は少ないと思われます。今回は,一見,全く別の考えである解き方でも,その間にある考え方の関わりについても追究し,さらに,他の課題へも応用ができるということをオープンエンドの形で生徒へ投げかけてみました。
2.本時の目標
3.授業の実際
4.生徒の感想より
5.参考資料
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