3.極力保護者が手を出さずに、子ども1人で参考書を進められるようになる魔法の仕掛け

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2023.04.21

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前回までは参考書を渡す前にできる工夫(マインド編/環境設定編)を紹介しました。
今回は、参考書や宿題プリントを始めたのはいいものの、
・いつも隣でサポートしていないと、すぐに集中力を切らしたり、イヤ!となったりする
・すぐに親子げんかに発展する
という方向けに、子どもが1人で参考書を進められるようになる魔法の仕掛けについて
お伝えします。

子どもが徐々に一人で参考書を進めることができるようになれば、保護者
としてもすごく有り難いですよね。その未来を手に入れるには「1人でできる!」という自信スイッチを親子で探す必要があります!

①声掛けの重要性 ダメだしは逆効果、良いところ見つけを

例えば漢字テストのページを開いていたとします。その時に、隣で保護者がサポートしていたとすると、おそらく意識しなければ、
・トメハネができていないこと
・字が汚いこと
・書き順が違うこと
など、間違いに繋がる箇所を見つけては指摘しようとする「失敗を探すメガネ」をかけて、子どもの勉強のサポートをしてしまう可能性が高くなります。
そうすると、怒ってはいないものの「ここ間違っているよ!直そうか?」というような言葉が増え、結果、子どもたちのやる気を削いだり、集中力を低下させたりする要因になりえます。

こんなときのコツは「いいねのメガネ」をかけることです。「この文字、綺麗にかけているね!」「姿勢がいいね」「丸付けがしっかりできているね」というように、その子のできている部分を網の目を細かくして探す練習をしてみましょう。

すると、子どもたちは自分のできている部分をより認識できるようになり、結果として、
子どもの「自信スイッチ」が入ります。そうなれば、子どもは自分の力を信じて、苦手な部分をも前向きに取り組もうとし始めます。この「僕/私はできるスイッチ」を探すのがママやパパの腕の見せどころというわけです。

②ゲーム性を持たせる

そして、もう一つがワクワク感の演出です。子どもがやめなさいと言っても続けるものの代表はゲームです。裏を返せば、ゲームにはダメと止められてもなおやりたくなる仕掛けがあるということです。その大好きになる仕掛けを応用しない手はありません。その時に大切なのは、お子さんがゲームの何が好きなのか?を深く観察することです。

例えば
・短時間に次々とクリアすることが好き?
・1つの大きなゴールに向かって長い時間かけてクリアするのが好き?
・友達と協力するゲームが好き?
・1人でもくもくとゲームするのが好き?
などなど、人によって好きの内容は実に様々です。その好きを深掘りした理由にこそ
参考書攻略のヒントが隠れています。

例えば
・短時間に次々とクリアすることが好きな子のケース
→少し難易度を下げて、タイムトライアル式に参考書を進めるほうが好き
→○✕の採点を後まわしにしないで、リアルタイムでやる方がモチベーションを維持できる!

・1つの大きなゴールに向かって長い時間かけてクリアすることが好きなケース
→点数や成果を見える化できる仕組みをつくる(できたよシールなどでゴールまでの道のりを可視化するなど)
→解答済みの参考書の本を重ねて、こんなにたくさんやったんだねと見える化する
→じっくり考えて解く問題を毎日1問出して、解き方を教えてもらう

・友達と協力するゲームが好きなケース
→お友達と図書館で勉強するなど教え合うことのできる環境を作ってみる
→保護者が同じ机で勉強したり、手帳を書いたりと同じ空間をつくりあげる

・1人でもくもくとゲームするのが好きなケース
→自分専用の部屋やスペースを区切るなどして、個の空間を用意する
→ゲーム中に独り言をいっているならば、勉強中でも独り言をいえる環境を作ってあ
げると学習効率が上がる

という風に、ゲームをどのように楽しんでいるか?と学習内容や学習環境をつなげて用意するだけで、子どもの集中力が格段にアップし、苦手を克服できる可能性が上がります。

「子どもの好きの中に
参考書を楽しめるヒントが隠れている。」

そのように思えたら、ふだん、ゲームばっかりして…とイライラしている保護者の方も、次回ばかりは、我が子の好きのポイントっていったいどこ?と宝物を探すような感覚で子どもを見守れるようになるかも?しれません。

いかがでしたでしょうか?
まずは間違いを指摘するという指導方法を卒業して、「僕/私はできる」と自分に自信をもてるような声掛けを徹底した上で、ゲームなどの子どもの好きの理由を深掘りして、好きと勉強をつなぎ合わせる。この2点を続けていると、子ども自らが主体的に参考書に取り組んでいく未来へと繋がっていくことでしょう。

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