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小学生のノート作りと言っても低学年の場合は、まだまだ文字を書くのに精いっぱいでしょう。
それでも低学年のうちから目的をきちんと理解しておくかどうかで今後の勉強効率が変わってきます。小学生のノート作りの目的やコツ、教科別の作り方をまとめました。
小学校や塾の先生が「書きなさい」と言ったからという理由で、とにかくノートを書いている小学生もいるのではないでしょうか。
何の目的意識もなくただ書けばよいと思っていると、せっかくのノートを作る意味がありません。
勉強の効率を上げるには、目的をしっかり理解した上でノートを作るということが重要です。
1-1.頭の中を整理するため
授業で聞いたことを文字として書き出すことは、聞いた内容を頭に残すという役割を持ちます。
小学校の先生は教科書の内容を元に授業しますが、発する言葉全てが大切とは限りません。
「ここは重要ポイントだ」ということを判断して書き出すことで、情報の処理能力を高めることにもつながります。
1-2.見返して復習するため
ノートのもう一つの目的は、後で見返して復習に使うということです。
一度聞いた内容を100%覚えることができればよいのですが、なかなかそうはいきません。
日々の復習やテスト前の振り返りとして一度記憶した内容を呼び覚ますためにノートを書いていきます。
小学生の場合、先生がノートの作り方を指定することがあるので、最優先は先生のやり方になります。
もし何も指示がなく、自由にノートを作ってよい場合には、次の2点を頭に置きながら作りましょう。
2-1.日付や教科書のページを書く
ノートにあらかじめ欄が設けられていることも多いように、勉強を始める前に日付やページは書くようにしましょう。
書いておかないと、あとで復習しようとしたときに探すのが大変になります。
2-2.情報を整理しながら書く
先生が黒板に書いたことをそのまま写すのは、実はあまり効率的な方法ではありません。
「写す」という作業に集中してしまい、頭に入らないことが多いからです。
先生が黒板に書いたことを参考にしながらも、自分なりに理解したことを後から見てもわかるように書いていくのがおすすめです。
何を書いたらよいかわからない場合には、先生が黒板に書いたことを写しても良いですが、その内容を理解しながら写しましょう。
基本のルールとは別に、わかりやすいノートを作るコツを見ていきましょう。
ただし、人から見てわかりやすいノートだとしても、自分の頭に入っていなければ意味がないので注意してください。
3-1.見やすいようにルールを決める
例えば教科書にも「単元1」、「第1章」や「その1」などの見出しが付いていると思います。
この見出しをしっかり書くことは、見やすいノートづくりの第一歩と言えるでしょう。
また、「第1章」、「第2章」などの次にさらに細かく分けるための小見出しがある場合、横書きなら大見出しより少し右、縦書きなら大見出しより1マス下にずらして書くと見やすくなります。
このように、ノートの書き方のルールを自分で決めると悩む時間が減って楽になります。
3-2.余白をあける
見出しを作った場合でも、段落と段落がくっついているとわかりにくいことがあります。
見出しや段落の間に空いている行を入れましょう。
小学生の場合、ノートは学年によって行数やマス数が指定されていることも多いため、先生からマスを空けずに使うように言われるかもしれません。
3-3.イラストや図を入れる
手書きで細かいイラストや図を入れることは難しいかもしれませんが、教科書や資料集の絵や写真を書き写すことで新たな発見もあるでしょう。
自由にノートを作ることができる場合には、コピーや印刷したイラストを切り貼りしても良いかもしれません。
もしそのように言われない場合は、上下左右に空いているスペースを少し余裕をもって取ると見やすくなります。
同じ小学生でも教科によってノートの使い方や作り方は多少異なります。各教科でノートを有効活用する方法をご紹介します。
4-1.算数ノートの作り方
授業中は先生が黒板に書いたことを写したり、練習問題の答えを書き込んだりという使い方になってしまいますが、家に帰ってから今日やった問題を次のページでもう一度解いてみることがおすすめです。
授業中は正しい答えが出せても、家で勉強してみるとできないということも多いです。
復習を兼ねて解き方の手順を書いてみましょう。図やイラストを使うとわかりやすいような問題なら、書き加えておきましょう。式や問題を図で表すことができるようになると、算数の力がアップします。
4-2.国語ノートの作り方
小学生の国語ノートは、縦書きでマス目があるものを使うことが多いかもしれません。
作文や読書感想文を原稿用紙に書くときのためにも、日頃からマス目を意識した使い方をしましょう。
マス目に慣れるために、勉強予定または勉強済みの物語や説明文など教科書の内容を書き写してみるのがおすすめです。
4-3.理科ノートの作り方
理科の場合は先生が実験や観察用の用紙を配ることもあるため、ノートの出番は黒板を写すことがメインになるかもしれません。
もし特別な用紙が配られず、自分でノートに自由にまとめる方法をとっているのであれば、できるだけノートを新聞のように人に見せることを意識して作ることをおすすめします。
見開きの左側にどんな疑問を解明したいのかという内容、自分なりの予想、それを解決する方法について書き込みます。
右側に方法(実験や観察)を試してわかったことや結果をまとめると良いでしょう。
イラストには色鉛筆などで色を付けるとなお見やすいですし、後から見るのが楽しくなります。
教科書にあるノートのまとめ方も参考にしましょう。
4-4.社会ノートの作り方
社会のノートも理科と同様です。
実験こそありませんが、調べ学習の基礎となる科目でもあるため、自分が勉強した内容を人に見せるような気持ちで作っていきましょう。
左右の見開きで新聞になるようなノートを目指すとわかりやすいものに仕上がるはずです。
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