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1-1.国立教育政策研究所のデータから
国立教育政策研究所が発表した「令和3年度 全国学力・学習状況調査 報告書」をチェックすると中学生の平均的な学習時間は以下のようになっています。
①平日…1時間以上2時間未満(34%) 2時間以上3時間未満(29.4%) 30分以上1時間以下(14.1%) 3時間以上(12.4%)
②休日…2時間以上3時間未満(26.6%) 1時間以上2時間未満(23.9%) 3時間以上4時間以下(16.7%) 4時間以上(10.4%)
平日は1~2時間自宅学習する生徒が多く、休日は2~3時間学習する中学生が多いという傾向があります。休日になると時間にゆとりがあるため、4時間以上学習する中学生もいるようです。中学3年生の場合は高校受験をひかえているため、平日に3時間以上、休日には6時間以上勉強をしている生徒もいます。
1-2.志望校によっても学習時間が変わる
一般的な学習時間をチェックしましたが、この学習時間は目標とする高校のレベルによっても変化します。レベルの高い学校に進学を希望する場合は勉強にかける時間はかなり多くなり、そうでない場合は寝る間を惜しんで勉強しようという気持ちにはなれないかもしれません。学力が合格ラインに達するかどうかが大切なので「中学3年生の学習時間は平日2時間、休日3時間でOK」のように決めることはできません。現状の成績と志望する高校のレベルを照らし合わせて、学習時間を決定することが重要です。
1-3.一日の学習時間を決める
志望校や学習環境、家庭環境などによって、一日に費やせる学習時間には差があります。一日のスケジュールをチェックして学習時間を決めましょう。ただし睡眠時間を無理に削ると集中力の低下、体調不良などにつながる可能性があるため、無理のない範囲におさめるのが基本です。ただし最低限、一般的な学習時間、つまり平日は2時間、休日は4時間程度の学習時間程度は確保したいところです。
2-1.具体的な目標の設定
受験勉強で重要なものに動機付けがあります。学習の結果が目に見える成果になれば、どんどんやる気が湧いてくるはずです。しかし、学習する目標を「とにかく頑張る」「前向きに過ごす」のような抽象的なものにしてしまうと、どう努力していいのかわかりません。目標は具体的であればあるほどモチベーションアップにつながります。たとえば「定期テストで数学の点数を10点あげる」「苦手な理科の点数を学年平均まで上げる」など、取り組みやすいところから始めましょう。いきなり「クラストップを目指す」では目標が大きすぎてどう努力していいのかわかりません。
2-2.現状認識
具体的な目標が決まったら、次は現状認識が必要です。現在の成績や、得意教科、苦手教科の把握は必須です。とくに苦手教科や苦手単元は克服することで大幅な得点アップにつながるため、早い段階で復習することが大切です。得意教科のなかにも苦手単元がある場合はその単元も確認しておきましょう。高校受験に向けて中学校や塾などで模擬試験も始まるため、志望校に対してどこまで学力が追いついているのか、学力が足りない場合はどの教科を重点的に復習すべきかを確認します。
3-1.苦手教科や単元を把握する
高校入試では中学1、2年生の範囲も出題されます(都道府県や志望校によって割合は異なります)。中学3年生の学習内容だけではなく1、2年生の学習内容も見直さなければなりません。とくに苦手教科は1、2年生の基礎部分が理解できていないケースも多々あります。苦手教科や苦手単元をピックアップし、中学3年生の学習と合わせて復習しましょう。中学1、2年生の段階を振り返るために、過去の定期テストなどはしっかり保管しておくと便利です。再度問題を解いてもわからない場合は、克服すべき単元や苦手教科となります。
3-2.1日ごとの学習計画を立てる
中学3年生の学習に加えて、高校受験に向けた苦手教科克服も加味して学習計画を立てましょう。平日に1日2時間の学習時間を確保できるなら、1時間は中学3年生の学習、さらに1時間は苦手教科の克服に充てるなど計画を立てると効果的です。苦手教科の克服には中学1、2年生に立ち返って復習する必要があるでしょう。1、2年生の教科書や学校で配られた副教材などは、高校受験が終わるまで保管しておくのがおすすめです。
3-3.効率よく学習できる時間帯を把握する
生徒によっては夜間に学習が進むパターンもあれば、早朝の方が気持ちよく学習できるケースもあります。夜間に学習しなければならないという決まりはありません。一番効率よく学習できる時間帯に合わせて生活リズムを整えましょう。また時間帯とともに重要なのが学習環境です。集中できる環境で受験勉強ができるよう、家族の協力も必要です。
4-1.高校受験の総仕上げは必須
高校受験で合格するためには、受験勉強で得た学力や知識がどこまで定着しているか、きちんと確認することが重要です。とくに苦手教科や苦手単元がしっかり克服できているかどうかの確認できれば心強いでしょう。そのために役立つ問題集を紹介します。
4-2.「ホントにわかる中学3年間の総復習」で3年間の総復習を
新興出版の「ホントにわかる中学3年間の総復習」は受験勉強の総仕上げにピッタリです。苦手教科や苦手単元がしっかりカバーできているかや、現在の学力など、確認したいポイントを効率よくチェックできます。「ホントにわかる中学3年間の総復習」のポイントは以下をご覧ください。
①何度も振り返ることで知識を定着
本書の構成は「読んで(例題を解いて)学習内容を振り返る→問題演習」の繰り返しになっているので、入試への学力、実践力が身につきます。誌面はオールカラーで見やすく、取り組みやすいデザインになっています。
②「高校入試実戦テスト」で実力をチェック
本の最後には「高校入試実戦テスト」が収録されており、実際の入試問題にチャレンジできます。2022年3月実施の新課程高校入試問題を取り入れた最新バージョンなので、安心して取り組めます。
③無料動画で理解しやすい
専用アプリ「スマレクebook」をダウンロードし、誌面にかざすと問題の解説動画を視聴できる嬉しい機能がついています。無料で視聴できるので、いつでも何度でもチェックして学力の底上げを実現できます。
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