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1-1.自由工作に親のサポートは必要
小学生の夏休みの宿題といえば「自由工作」があります。小学生が一人で「何をつくるか」を決め、その材料を集めて実際に組み立てることが理想です。
しかし、小学校低学年や中学年ではどのような工作を作るのか自力で企画するのは難しいものです。やはり親がテーマの選定や材料集めの手伝い、見守りなどをしてあげるのが無難でしょう。
成功の秘訣は、小学生一人ひとりの興味関心、発達段階や器用さに応じて少し背伸びするぐらいのテーマを見つけることです。
では夏休みの工作で気を付けることについてチェックしていきましょう。
1-2.自由工作で重要なのは安全であること
夏休みの工作は安全であることが重要です。カッターや丸ノコは小さい子に使いこなすことは難しく、指などをケガする可能性もあります。
また高額な材料を使わなければならない工作は経済的な負担になります。お金をかけたからと言って小学生にとって満足できる作品ができあがるとは限りません。
1-3.失敗しにくいテーマを選定
複雑な工程や器用さを要求される難しい工作も小学生向きではありません。失敗しにくい点も重要です。つまり「安全で材料費が安く、さらに失敗しにくい」テーマを選んで作品を作ることが重要なのです。
では小学校低学年、中学年、高学年にわけて具体的におすすめのテーマや工作をご紹介しましょう。
2-1.バスボム
材料…食用の重曹大さじ3杯、食用のクエン酸大さじ1杯、フリーザーバッグ1枚、ラップ、霧吹き、アロマオイル(お好みで)、食用色素(お好みで)
作り方…フリーザーバッグの中にクエン酸と重曹を入れてよく揉みこみ、均一になるように混ぜます。バスボムに色をつける場合は、食用色素を適量入れて好みの色をつけましょう。
次に、アロマオイルも数滴入れます(アロマオイルは入れすぎ注意)。フリーザーバッグをさらに揉みこみ、アロマオイルと食用色素を均一に混ぜましょう。
よく混ざったら霧吹きをひとふきしながらフリーザーバッグに水分をなじませていきます(一気に水分を吹きかけるとガスが発生するので注意)。
そして、適度な湿り気を帯びて固まる状態になったことを確認し、ラップの上に移して材料をぎゅっと固めながら丸めます。水分を飛ばすために乾いた場所に置き、形が整ったら出来上がりです。
2-2.ハ―バリウム
材料…花材(ドライフラワーなど)、カラーサンド、貝殻、ビー玉、流動パラフィン(適量)、ピンセット、ハサミ、蓋つきのガラス瓶1個
最初にどのようなデザインのハ―バリウムを蓋つきのガラス瓶の中につくるか簡単なイラストを作成します。
「海の中を表現したい/春の花畑を表現したい」などテーマを事前に作成しておくと、統一感のある作品ができあがります。
ドライフラワーは100均でさまざまな種類のものが売られており、ほかにもガラス瓶やビー玉やカラーサンド、ガラス細工でできた小物(カニやイルカなど)なども100均ですべて購入できます。
材料費を安く抑えることができるのでおすすめです。
作り方…スケッチやイメージをもとに、ガラス瓶にカラーサンドやビー玉、ガラス細工、貝殻などを入れ、ピンセットを使って花材(ドライフラワー)を入れていきます。
カラーサンドを敷いているなら、そこに花材を刺すように入れると安定するのでおすすめです。
すべての材料を入れたら、気泡が入らないように注意して流動パラフィンをそっと入れていきましょう。
そのまま1時間程度置き、気泡を完全に抜き、ドライフラワーが浮いてきたときはピンセットで押さえます。気泡が抜けたら蓋をしっかり閉め、出来上がりです。
3-1.保冷剤をつかった芳香剤
材料…ケーキ店やスーパーでもらえる保冷剤、絵具(好みの色)、アロマオイル(お好みで)、蓋つきのガラス瓶、ガーゼ
作り方…保冷剤を開封し、中身のゲル状の保冷剤を蓋つきのガラス瓶に入れます。次に、保冷剤に絵具でさまざまな色を加えて色のグラデーションをつけていきます。
そして好みのアロマオイルを数滴垂らし、香りをつけることで完成です。ガラス瓶の蓋を閉めずにガーゼや薄い生地のハンカチなどで蓋をしておくと香りを楽しむことができます。
香りが弱くなったらアロマオイルを入れることで香りは復活し、学校に持っていくときはガラス瓶の蓋を閉めると良いでしょう。
3-2.紙オムツを使った植物の栽培
材料…紙おむつかペットシーツ、コップ、水、ハサミ、栽培のための透明な容器(長方形など口が広めのもの)、育てたい野菜やポトス、パキラ、ガジュマルのような水栽培がしやすい植物(根が付いたもの)、スケール
作り方…紙おむつかペットシーツを開き、中に入っている吸収する成分を透明な容器に1グラム入れます。次に吸収する成分に水分を加え、水分を吸いこめるまで水を足していきます。
水分を吸ったベースにポトスやパキラなど水栽培がしやすい植物(根が付いたもの)を置けば栽培の準備が完了です。
栽培中に水分が少なくなれば水分を足し、野菜の場合はニンジンの上部を切って入れる、ジャガイモの芽の部分を切って入れるなどすれば芽が出て、芽や葉の育ち具合を観察することもできます。
4-1.風向計
・材料…段ボールか厚紙を用意、ビン、コルク栓(なければ粘土など、ビンの口を密閉でき、簡単に穴が開くもの)、竹ひご、ストロー
・作り方…段ボールか厚紙にニワトリやロケット、飛行機など好きなデザインを描いて切り抜き風向計の本体をつくります。
次に本体に対して水平に翼を直接つけ、空気を通しやすくします。厚紙か段ボールを直径20cmの円形に切り抜き、東西南北の印をつけ、ビンの口にコルク栓か粘土を詰め、栓に竹ひごを通して動かないように固定します。
そして、竹ひごに丸く切った方位板の中心を刺してしっかり固定し、さらにその上に5cm程度のストロー、風向計本体を取り付けて完成です。
4-2.豆腐
・材料…豆乳(成分無調整のもの)500ml、本にがり小さじ1、蓋のついた鍋、木べら、ざる、キッチンペーパー、小さじ、温度計
・作り方…鍋に豆乳を入れて加熱し、70〜75℃程度まで温めます。温度に達したら、本にがりを入れ、木べらで手早く大きく丸く5〜6回前後かき回し動きを止めます。
その後、鍋に蓋をして10〜15分程度放っておきます。次に、ざるにキッチンペーパーを敷き、その上に加熱した豆乳をお玉で入れ、水気を切ります。水気がなくなりぎゅっと固めれば豆腐の完成です。
豆腐はできたものを学校に持って行くのは難しいため、理科、家庭科の研究テーマ的に扱い、作り方などをレポートにまとめておくとよいでしょう。
参考記事:【小学生】夏休みの勉強の時間はどれくらい必要?
参考記事:小学生の勉強法で、やってはいけないこととは?
参考記事:書道の宿題を楽しく上手に仕上げるコツとは?
参考記事:夏休み前に必見! 読書感想文の書き方のコツ
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