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1-1.高校生になると学習量とスピードが変化
例えば高校生になると「国語」は現代の国語、言語文化、古典探究など細かく科目がわけられており、それぞれのボリュームが増えています。
数学や英語、理科、社会の主要5教科が国語と同じように単元が細分化されているため、全体として「中学生の頃より勉強する内容がかなり増えた」と感じられるはずです。それを3年間で履修しなければならないので当然授業のスピードもアップします。
1-2.表面的な理解ではついていけなくなる
中学時代はいわゆる「一夜漬け」と呼ばれる勉強法でもなんとか対応することができました。それは教えられた内容をそのまま暗記すれば対応できたからです。ところが高校になるとそうはいきません。
国語であれば登場人物の心情に立ちさまざまな感情を読みとり、異なる立場から物語を読み進める、理論的な思考力をもとに文章として感想を書くなどより高度な内容になっています。「漢字や古文を丸暗記したからある程度点数がとれる」表面的な理解ではついていけなくなります。
1-3.高校生に予習は必要不可欠
高校生になると「中学生の頃より学習量が5倍以上になった」と体感する生徒も少なくありません。学習量・スピードともにアップする授業についていくには「予習」は欠かせないのです。
もし予習をしないまま授業を受けると内容が分からないまま授業についていくことができなくなります。
2-1.予習しやすい時間帯を見つける
高校の授業についていくために必要な予習ですが、どの時間帯に予習をするかが重要です。部活動の有無や通学にかかる時間、生活習慣などは生徒一人一人違うため「この時間帯に予習をすればいい」という絶対的な決まりはありません。部活が忙しく帰宅時間が遅い生徒は、予習に割ける時間も限られます。
まずは、効率的に進められるように集中しやすい時間帯を見つけます。夜間に学習が進むなら夜間、早朝の方が頭がすっきりして学習しやすいのであれば早朝の時間帯に予習をすませる習慣をつけましょう。
2-2.ほかの生徒と比較しない
「同級生に聞くとみんな夜に勉強しているから、私も夜勉強した方がいいのかな?」など、学習時間を周囲の生徒と合わせる必要はありません。生活習慣には違いがあり、集中できる時間帯に違いがあるからです。
また「Aさんは平日に3時間も勉強している。でも私は部活で忙しいから1時間しか勉強できない」など勉強時間にも違い差があります。部活の忙しい生徒は休日に学習時間を増やす、集中して勉強するなどの工夫が必要ですが、ほかの生徒とを比較せず、自分のペースをつかみ予習を習慣化しましょう。
3-1.予習に時間をかけすぎない
予習はあくまでも予習なので、翌日に学習する範囲を完全に理解する必要はありません。予習でそれができれば授業を受ける必要もなくなるからです。教科書の内容を完全に理解するまで予習しようとすると時間がいくらあっても足りません。
予習は「翌日になんの予備知識もなく授業を聞く」ことを回避するためのもの。まずは教科書に目を通し、翌日の授業の内容をざっと把握できればOKです。
3-2.教科書に目を通す
効率的な予習は翌日の授業範囲を読むこと、さらに理解できなかった部分にマーカーや付箋などで目印をつけることが重要です。理解できない部分の授業を重点的に聞いておけばあとで「授業内容がわからない」というトラブル防止になります。
さらにノートに板書を写すだけではなく、先生の言葉で気になることやその時生徒自身が感じたことなども一緒に書いておくと役立ちます。
4-1.苦手教科の攻略法
予習では「理解できている部分」と「理解できていない部分」を明確化することが重要です。ところが苦手教科は「ぜんぜんわからない」部分が多い可能性も。
中学よりもさらに高度になる高校の授業内容。もともと苦手意識のある教科は、予習をしても思うように進まないリスクがあります。
4-2.教科書の内容にそった参考書を使う
高校の学習は教科書が基本になります。ところが苦手教科やわかりにくい単元は、教科書だけ読んでも意味がよくわからないことも。
そこでおすすめしたいのが「教科書ガイド」です。各出版社の発行する教科書の内容を参考にしているので、教科書ガイドで扱う問題や解説は教科書と同じ。学習の要点が丁寧にまとめられており、練習問題を解くヒントがしっかり掲載されているので予習に最適。予習だけではなく復習や試験対策にも使える内容です。
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