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1-1.漢字を知らないとさまざまな教科に影響が出る
漢字と聞くと「国語のテストで点数が取れない」と単純に思いがちですが、それは思い違いです。漢字の読み書きができないと国語はもちろん、社会や理科などの教科にも影響が出てしまいます。例えば社会の問題にこんな漢字は出てきませんでしたか?
・土偶 ・埴輪 ・墾田永年私財の法 ・儒教 ・高句麗 ・卑弥呼 などなど
理科にもさまざまな漢字が出てきました。
・摩擦 ・堆積 ・屈折 ・蒸留 ・窒素 ・海溝 ・浸食 ・堆積岩 ・脊椎動物
ほかにも数多くの漢字が登場します。これらの漢字が読めないと内容がまったく頭に入ってきません。漢字の基礎ができていない、漢字の意味がわかっていないと多くの教科に影響が及ぶのです。
1-2.漢字を間違えたらアウト!な問題も
教科のなかでも社会はたくさんの漢字が登場します。そんな漢字のなかには紛らわしいものも複数あります。
(正)卑弥呼 (誤)卑弥子
(正)竪穴式 (誤)堅穴式
(正)井伊直弼 (誤)伊井直弼
ちょっと見ただけでもかなりわかりにくいですね。記述式問題の場合、特定の人物の名前を間違えるとその時点で点数が取れないこともあります。「漢字なんて適当に書いておけばいい」とは言っていられません。これが1点、2点を争う大事な中学受験・高校受験であれば馬鹿にできないはずです。
1-3.漢字を知ることは社会に出て役立つ
社会人になっても「漢字が読めない」と悩む方は多く、さらに間違った漢字を平気で書く方も少なくありません。「絶体絶命」を「絶対絶命」と書く、「単刀直入」を「短刀直入」と書くなど枚挙に暇がなく、社会人としての常識を疑われます。若い学生のうちに正しい漢字を覚えておくと、社会人のなったときに上司など目上の方から「漢字をちゃんと知っている」と一目置かれることも多く、確実にプラスになります。
2-1. 読めない漢字は一生書けない
読み方がわからない漢字を覚えることは不可能です。例えば「毬藻」という漢字があります。藻という漢字が入っている点に着目すれば海や川の藻に関係するもの、と推測することはできます。
この漢字、読み方は「マリモ」です。北海道の阿寒湖だけにいるレアな生物で、あまりなじみがないかもしれません。ただこの漢字を覚えようと思えば読み方を知る必要があります。大人がこの漢字を覚えようと思えばやはり正しい読み方から勉強しなければなりせん。子供も同じです。
2-2. 知らない漢字に出会ったときは
読み方のわからない漢字を見たときは、まず無理に書いて覚えようとせずに先に正しい読み方を学びます。自己流で間違った読み方を覚えてしまうとあとあとまで間違いが抜けなくなることも。
まずは読み方を辞書や教科書などでしっかり覚え、その漢字を見たときにスッと読み方が出てくるまで何度も読み返します。一度で覚えきれないときは複数回に分けて覚えれば問題ありません。読み方以外に意味も覚えておきます。
3-1. 必ず鉛筆を持って漢字を書く
パソコンで漢字の入力を頻繁におこなっている方は「漢字を忘れてきた」と嘆かれます。漢字を書く機会が少なくなればなるほど漢字を忘れていくのです。つまり漢字を覚えるためには手を動かすことが一番。
手を動かしながら読み方も一緒に口にすると記憶の効果がアップします。
3-2.熟語で覚える
中学3年で習う漢字に「剛」がありますが、この漢字を単独で覚えるよりも熟語として覚える方が効率的です。「金剛/剛腕/金剛/剛毛」など調べてみると複数の熟語があるはずです。
剛という漢字の読み方や意味を知り、さらに別の漢字が加わることでより多くの熟語を自然に覚えることができます。「剛力」など変わった苗字もあり、人名と合わせてチェックすると意外な発見があるかもしれません。
4-1.新しい漢字を使って日記を書いてみる
新しい漢字を覚えただけでは記憶に定着しません。そこで普段の生活に漢字を使ってみましょう。PCやスマホの機能を使って日記を書くよりも、紙ベースの日記に指を使って日記を書くのがおすすめです。
漢字を書くことに苦手意識がなくなれば、国語のテスト成績だけではなく、社会や理科などの教科にも興味がもてテスト問題が理解しやすくなるはずです。
4-2. 忘れた漢字は覚えなおす
人間は完璧な存在ではありません。一度覚えたはずの漢字を忘れてしまうことは多々あります。そんなときはわからないままで済ますのではなく、忘れた漢字をもう一度チェックして覚えなおしましょう。
何度も書くことで記憶の中に定着し、いざというときにその漢字がスッと頭の引き出しから飛び出してきます。そうなればしめたものです。中途半端に漢字を覚えるようではテストでも実生活でも役立ちません。勉強すると決めたらしっかり覚えるのが大事です。
参考記事:毎日の家庭学習は『教科書ぴったりトレーニング』におまかせ!
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