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1-1.生徒が積極的に参加することが重要
従来型の授業では「生徒は先生の授業を聞き、黒板の内容をノートに書き留めて学習する」ことが主流でした。ところがそのような受け身の授業姿勢では、高度な情報化社会に対応できません。
受け取った情報に対して「なぜこのような情報が流れてくるのか?この情報の真偽は?この情報は私に必要なのか?」など、取捨選択する必要があります。
そこで生徒が自主的に授業にかかわり、互いにディスカッション(討論)して生徒自身が考え、行動する必要があります。時代の大きな変化により、中学生の授業でもアクティブ・ラーニングが取り入れられているのです。
1-2.問題解決のできる人材を育成
従来の一方的な授業では、答えがあらかじめ決められており、そこにいかにして効率的にたどり着けるかで学力がはかられていました。
ところがAIの普及や高度情報化社会、国際化社会になると、あらかじめ決められた答えに効率よく辿り着くよりも、問題に対して柔軟に対応し解決できる人材が求められます。
社会に出れば答えのない問題に直面することもしばしば。アクティブ・ラーニングでは、問題解決に役立つ能力を養うことができます。
1-3.将来に役立つ能力を養う
AIが急速に発展している現在、単純なレジ打ちや事務作業(データ入力など)、さらに自動車の運転等の仕事をAIが担おうとしています。
さらに時代が進むと単純作業ができるだけの人材では生きていけません。目の前の問題を解決し、AI時代にもたくましく生きていける人材になるためにもアクティブ・ラーニングは必須です。
2-1.問題解決型学習
この学習法はなにかテーマを決め、グループごとに対応策や解決策を話しあいまとめることです。仮説を立てて議論したり、現実的な問題を例に考えることもあります。お互いの意見を聞くと同時に自分の意見を表現し、最後には意見をまとめなければなりません。
2-2.探究的学習
生徒が自分自身で探究するテーマを決め、そのテーマを調査・情報収集・情報整理(分析)・まとめまで一括でおこないます。
ただしその途中でさまざまな方との関わりが生まれるため、コミュニケーション能力が磨かれ、ボランティア活動への参加等をとおして地域の方との交流が期待できます。
2-3.ジグゾー活動
ジグゾー活動は、グループごとに課題を発表しそれぞれ違う内容の学習をおこないます。
そのうえで違うグループのメンバーを加え、またグループのメンバーが他のグループに移動するなどしてメンバーを入れ替えて学びを深め、最終的にメンバーをもとに戻して最初の課題に取り組みます。メンバー内の移動があるため、協調性や表現力、コミュニケーション能力などが磨かれるのです。
3-1.積極性
授業を一方的に聞くだけで終わる授業とは違い、生徒自ら積極的に討論に参加したり情報収集する必要があります。
そのため積極性・能動的な能力が問われます。人前で意見を言うのが苦手であってもアクティブ・ラーニングにより、自分の意見をしっかり伝える能力が獲得できるはずです。
3-2.協調性(コミュニケーション能力)
アクティブ・ラーニングは一人だけですべての作業が終わるわけではないため、グループ内での協調性やコミュニケーション能力が必要です。
メンバーの意見を聞きサポートしながら作業をすることで協調性やコミュニケーション能力が高まります。
3-3.問題解決力
設定した課題に対してどのようにそれを解決していくか、さまざまな角度からディスカッションすることで複数のアイデアを統合し、最終的に問題を解決する能力を養います。
設定した課題に100%の解決策はないかもしれませんが、それを探求する力は社会に出ても役立つはずです。
4-1.一方的に命令しない
アクティブ・ラーニングでは生徒が自主的に考え、発表する能力が必要です。
そのため家庭内でも親が「こうしなさい、ああしなさい」と命令するのではなく「こういうときはどうしたらいいと思う?これから必要とされる仕事ってどんなものがある?」など、子どもと一緒に考える時間を増やしていきましょう。
対話する時間が増えれば増えるだけアクティブ・ラーニングになじむことができます。
4-2.ときには子どもに学習内容を説明してもらう
社会科のように記憶力メインの授業であっても、当時の人たちの生活を想像したり文献を調べるなどすると記憶が定着しやすく効果的と言われています。
また習った授業の内容を子どもに説明させるとさらに効果的です。時々子どもに授業内容を説明してもらうと思考が活性化され、アクティブ・ラーニングに役立ちます。
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