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1-1.命令してもなにも解決しない
「いつまでもゲームばかりしていないで、早く勉強しなさい!」自宅でゲームやネット動画に夢中になっている子どもに対して、勉強を強制する親は意外と多いようです。
「早く勉強しなさい!」と上から目線で命令しても親子の信頼関係は構築できません。命令してもなにも解決しないのです。
1-2.ブーメラン効果で学習意欲がそがれる
「4時になったら宿題しよう」といざ勉強に取り掛かろうと思ったそのとき、「早く勉強しなさい!」とお尻を叩かれたらどうでしょうか?
「よし、頑張るぞ!!」と張りきる子どもはほとんどいないはずです。子どもの心を鼓舞するつもりが子どもの学習意欲を奪ってしまうのは悲しいですね。
このように意図したような説得効果がでないことを「ブーメラン効果」といいます。お尻を叩いても反発されるのでは逆効果。子どもの自主性や自由を奪うような言動はできるだけ抑えましょう。
1-3.長時間勉強しているから良い…は勘違い
子どもの集中力には個人差がありますが、小学校低学年では15分程度と言われています。
無理に長時間勉強させると飽きてしまい「勉強はつまらない」と感じてしまう可能性大です。低学年のうちは短時間にサッと学習の要点をつかみ、長時間机に縛りつけないようにしましょう。
2-1.ご褒美のために勉強するのは良いこと?
「テストで100点取ったらお小遣いをあげる」そんなご褒美で子どもの意欲を引き出す方法は有効でしょうか?
お金や物がもらえるなら、短期間で一生懸命勉強するかもしれません。ただ目標を達成してご褒美をもらったらモチベーションを失い、テストが終わった途端に勉強しなくなります。
2-2.ご褒美をつねにグレードアップさせなければならない
「勉強していい点数がとれたらご褒美がもらえる」という美味しい味を覚えたら、以後、モチベーションが「ご褒美をもらう」ことに集中し自主的に勉強しようと思えなくなります。
さらにいつも同じご褒美では飽きてしまいご褒美のアップグレードが必要になることも。ご褒美作戦はいつまでも続かないのです。
3-1.子どものやる気を「比較」で引き出すことはできない
兄弟姉妹や同級生、近所の子どもなどと学力を比較されるのは、子どもにとっては辛いものです。親としては「もっとやる気になってもらいたい」一心なのですが、その気持ちは伝わりません。
優秀なほかの子どもと比較されると自分の存在を否定され、親に捨てられたような気持ちになってしまいます。それはとても悲しいものです。
3-2..親の価値観で子どもの価値をジャッジしない
親は子どもに期待をかけてしまうことも。たとえば「将来は有名大学、有名企業に入社して欲しい」など、自分の願いを子どもに託してしまいます。
けれど「有名大学、有名企業」の道が子どもにとって本当に幸せな道なのかはわかりません。素直に勉強しない子どもはほかの兄弟に比べてダメ、だからもっと勉強させなければならない、など親の思い込みはタブーです。
親の価値観で子どもの価値を判断せず、子どもの良い点を見出し、伸ばしてあげましょう。
4-1.なぜ勉強しなければならないの?
子どもには個性があり、自宅で勉強するよりも外で遊ぶ方が好きな子どももいます。そんな子どもに学習習慣をつけるには「なんのために勉強しなければならないのか」を話すとよいです。
「学力があれば将来、いろいろな可能性が広がるからよ」「英語の勉強をしておけば、将来外国にお友達ができるかもね」など、勉強することで得られるメリットや可能性を話してあげると本人も納得しやすくなります。
4-2.子どもの夢や希望を大事にしてあげる
子どもがもっている将来の夢や希望があれば、まずはそれを大事にしてあげましょう。
「お菓子屋さんになりたい」という夢があるなら「お菓子屋さんになるには専門学校や外国で勉強しないといけないから、高校や専門学校に行けるように今からちゃんと勉強しておこうね。ママも応援するね」と、子どもの目標に寄り添ってあげましょう。
「ママが応援してくれる」と思えば俄然やる気が湧いてきます。
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