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2021年度から中学校で導入される新学習指導要領の改訂の背景には、急激な社会の変化があります。グローバル化、情報化に対応できる能力を持つ子どもを育てるための教育が追加されています。
これまでの記事では新学習指導要領全体の改定のポイントと、英語と数学の変更点を解説しました。
参考記事:【2021年】中学の新学習指導要領は何が変わる? 変更点を解説!
【2021年】中学の学習指導要領が変わる! 英語・数学の変更点を解説
新しい教育課程では、学校生活だけでなく社会においても役立つ知識、思考力、人間性を身に付け、自身の人生だけでなく社会全体に貢献できる人間を育てることを最終的な目標としています。
今回は英語と数学以外の教科について、変更点を解説します。
2-1.技術・家庭
技術・家庭の技術でこれまでもプログラミング教育は行われてきました。今回の改定では生徒がより能動的に学ぶ内容に変わり、プログラミング教育が充実します。
学習する量も多くなり、ネットワークを活用したりプログラミングで問題解決を行う活動が中心となります。
2-2.理科
理科では自然の現象を科学的な視点で考え、関連性、規則性、因果関係を見つける力を育んでいきます。
具体的には力の釣り合いや水圧、浮力について、生命の共通点、相違点について、自然災害や自然の恵みについてを学びます。
学年間で学習する単元の入れ替えもおこります。たとえばこれまで中1で学んだ「植物の体のつくり」が中2へ、中2で学んだ「動物の分類」は中1へ移動します。
3-1.国語
国語では言語を正しく理解し、正しく表現する力が求められます。
情報の取捨選択、国語の文化、考えていることを正しく相手に伝える言語の形成などを学んでいきます。電子メールで実用的な文章を書く、引用して解説するなどの活動も必要になりました。
また語彙力の充実を図ることがポイントとされ、扱う語彙数が増えます。
3-2,社会
社会では、グローバル化する社会を見据えて、平和な国家や世界を作るための基礎を固めていきます。
日本の歴史と合わせて世界の歴史を学び、現在の国や政治が成り立つまでの歴史的な事象を詳しく理解していきます。
さらに公民では政治参加の重要性に加え、人工知能、企業、働き方などの項目も追加されます。
中学校の新学習指導要領について、英語と数学以外の教科の変更点を簡単に解説いたしました。
これらの教科も自分で考える力が求められるようになります。そのためにはどんな教育が必要なのか、どう向き合っていけば良いのか、さまざまな工夫が必要です。
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