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子どもの進級は本人だけではなく、両親にとっても喜ばしいもの。その一方で「勉強についていけるのだろうか…」と不安に思う方は少なくありません。
できれば自ら机に向かって予習に励んでほしいのが本音ですが、現実はなかなか簡単にいきませんよね。そこで今回は進級までにやるべき勉強の予習の仕方についてご紹介します。
そもそも予習をしておくことでどのようなメリットがあるのでしょうか。まずは予習のメリットを考えてみましょう。
予習の前に習慣化しておきたいのは「復習」です。復習を毎日行うことで学習に対する定着が期待できるからです。
学校で問題が一度解けたからといって終わりにするのではなく、もう一度机に向かって同じ問題を解くようにしましょう。
一度解けただけでは、一週間後や一か月後も同じように解けるとは限りません。
再び家庭で復習をすることで、理解度をより深められるため、そういった意味では予習よりも大事なポイントといえます。
復習を行い、学習することを定着化させた上で今度は予習に取り組みましょう。
学習することが定着化されていれば、予習への抵抗もなく自然と机に向かってくれるはずです。
復習と違って予習のメリットは、学校で学ぶ授業の内容を前もって理解しておけること。授業の内容が頭に入りやすくなるのはもちろん、心に余裕をもって先生の話が聞けるようになります。
また予習をすることで自信がつくため、授業中でも積極的に発言・挙手ができるようになるのもメリットの一つ。
子どもに自信を付けさせてあげたい方こそ予習はおすすめです。
とはいえ、学校の教科書で復習はできても、予習をするのはあまりおすすめできません。学校の教科書は予習専用に構成されていないからです。
学校で使う教科書は先生の教え方があってこそ理解を深められます。
そのため、予習を行う場合は、学校の教科書に合わせて作られた通信教材や市販のドリルを使うのが良いでしょう。
進級するにあたって一番重点をおいておきたいのは、「漢字」「計算」の二つです。この二つは学習の基礎中の基礎といっても過言ではありません。
漢字と計算がしっかり身に付いてこそ、他の学習の応用ができるようになります。
漢字の読みができなければ、国語のみならず他の教科の問題文を読むことすらままなりません。漢字の書きができなければ、全教科の答えを書くこともままなりません。
最悪の場合は漢字が間違っているからと、テストで減点されることもあります。
そして計算については、足し算や引き算などの基礎ができてこそ、掛け算や割り算、小数や分数、カッコを使った計算ができるようになるのです。
計算の基礎につまずいてしまうと、進級してすぐの学習にも支障が出てしまいます。教科書の何ページも先を予習する必要はありませんが、予習の第一歩として漢字と計算を重点とするのがポイントです。
予習するにあたって、漢字は「書き」よりも先に「読み」を学習させましょう。好きな本を選んでもらい音読するのも良いかもしれません。
本が手元にない場合は教科書を題材にするのも一つの手段です。音読がスラスラできるようになったら、今度は書き練習を始めましょう。
漢字ドリルがあればそれに向かうのも良いですが、通信教材や市販のドリルを使うのもおすすめです。漢字の意味を理解し、熟語を活用しながら短文を作れるようになればパーフェクトです。
計算問題の予習のポイントは数式のルールを理解しているかどうか。学年にもよりますが、四則演算の他、小数・分数やカッコの意味が理解できているかをチェック。
今はYouTubeなどで小学生用の算数について分かりやすく解説している動画も多くあります。机に向かうのが苦手な子どもには、まずはYouTubeから入ってもらうのも良いでしょう。
机に向かう学習がすべてではありません。学校がある平日では体験できないようなことを体験させるのも、大事な学びの一つです。
たとえば美術館や科学館、博物館など出掛けてみるのも良いかもしれません。子どもが喜ぶ動物園や植物園、水族館といった動植物に触れることで学べることもたくさんあります。
蔵書数が多い県立図書館なども子どもの知的好奇心を育んでくれます。
日程に余裕がある家庭は旅行の計画も立ててみましょう。ただし、両親がすべて決めてしまうとそれはただの「家族旅行」です。
子どもに行きたいところを決めてもらう、公共交通機関の使い方を自分で調べてもらう、宿泊費にいくら掛かるかを計算させる。このように旅行プランを一緒に考えることで、親子のコミュニケーションも深まります。
旅行の計画だけではなく、旅のしおりを作ってもらったり、現地でお金の使い方を考えたりするのも大事な勉強です。
日程に余裕がない方は、地域のボランティアやイベントに参加するのもおすすめ。
清掃ボランティア、福祉体験、モノ作りや食育、キャンプやクイズラリーなど、子ども向けのイベントをチェックしてみましょう。
家庭では家事のお手伝いも積極的に呼びかけてみてください。学校の勉強に直結したスキルではないものの、炊事や洗濯、掃除などは大人になってからも役立ちます。
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