いろんなジャンルの本を読むべき理由

近年、多くの種類の読書をすると様々なメリットを得ることが分かってきました。多くのジャンルの本を読む子どもは「社会」の成績アップが顕著に現れます。社会は文章を理解する国語力や分析力、思考力などトータルの能力が求められる教科です。

読書をすると、新しい語彙に触れて、理解力が高まり、想像力が養われます。学力の基礎となる国語力が向上するので、社会の成績アップにも期待できるのです。様々なジャンルの本を読むことで、社会や歴史に関心が高まり、社会科の成績に良い結果が現れます。

社会・歴史に関する本は子どもが楽しみながら読めるラインナップが多数揃うので要チェックです。例えば、歴史人物事典や科学読本は挿し絵や図解が多く、子どもが飽きずに読み続けられるでしょう。読書を通じて、言葉や知識の理解力が深まり、社会の成績までアップしたら一石二鳥といえます。

読書習慣がある子どもは頭が良いイメージがありますが、決して国語だけでなく、他の科目にも良い影響を与えているのです。

子どもは学校と家を行ったりの生活をしていて社会に出るには数年先の話です。しかし、読書をすれば、物語の世界に入り込んで登場人物と一緒に物事を体験したり感じたりすることができます。著者の視点で物事を見たり、感じたり、自分以外の視点で考えられるようになる効果があります。

多数のジャンルの本を読むことで、子どもは周囲のあらゆることに関心を持ち、視野が広くなります。子どもに人気がある「童話・名作・昔話」「自然科学」「地理・歴史」「伝記」「探偵・推理」「ＳＦ・冒険」などがおすすめ。多く読んだ子どもは視野が広がり、読書をしない子どもよりも多くの視点を持っています。

視野が広い人間は大人になっても周りの人とは異なるユニークな視点を持ち、一目置かれるのです。読書は同じジャンルを定めるよりも、さまざまな種類の本を読んでみることをおすすめします。

子どもは興味・関心があると、自分から知ろうとして好奇心が高まり、グングン知識を吸収します。学びのアンテナを広げるためにも自宅に様々なジャンルの本を置いて選ばせてあげると効果的です。

近年、人工知能（AI）は驚異的なスピードで進化しており、多くの仕事はロボットに代行されると話題になっています。自動運転が進めば運転手の仕事が無くなり、金融とITが融合すれば銀行員もいなくなる時代がやってきます。

AIは膨大なデータを分析する力に優れていますが、新しいアイデアや人間が持つ想像力は持ち合わせていません。これからの時代は新しいアイデア、問題の解決方法を生み出せる人が重宝されます。子どもの頃から多くのジャンルの本を読んでいれば、想像力が鍛えられてユニークな存在になります。

想像力に欠けた大人は自分で考えることができず、与えられた仕事しかできなくなるでしょう。脳生理学者の酒井邦嘉先生によれば、読書によって脳が活性化されて想像力が鍛えられることが分かっています。

コミュニケーション能力が高まり、人の気持ちを理解したり、良好な人間関係を保つことができます。勉強はもちろんのこと、将来の仕事や私生活でも多くのメリットを得られるのです。