成績が上がる小学生の読書術

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目次

2020.09.16

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1.子どもが読みたい本を選ばせてあげる

東大生に幼少時代の読書に関するアンケートを取ったところ、「自分が読みたい本をたくさん読んだ」という回答が多くあったそうです。小学生から多様なジャンルから自分で本を選ぶと、偏差値の伸びも大きくなることが分かっています。

実際に、多くのジャンルの本を読む子どもは学力が高い傾向にあるのです。幅広い分野の本を読むと、語彙力や知識が高まり、様々な人の価値観に触れることができます。自宅の本棚には文系、理系、小説、雑誌、漫画など多様なジャンルを揃えると効果的です。

ただし、親が選んだ本を子どもに無理やり読ませようとすると、押し付けられてしまうのでNG。親が選んだ特定の本を読ませようとすると、子どもは読書自体が嫌になってしまいます。成績アップに繋がる読書をさせるには、子どもに自分で本を選ばせることが大切です。

子どもは興味を持った分野で知らないことがあると知的好奇心が刺激されて、すぐに知りたがります。気になることは本を読みながら、スポンジのように知識をグングン吸収するのです。自由に本を選べる本棚を設置して、子どもが自然と本を選べる環境を整えると良いでしょう。

2.読書後は感想をアウトプットして定着率を高める

「うちの子は読書をするけど成績は良くない…」」とお悩みの親御さんにはアウトプット法をおすすめします。本を読み終えて「面白かった」「感動した」と思っても、脳の構造的に時間が経つと内容を忘れてしまいます。読書でインプットした知識は感想をアウトプットすることで、内容を忘れなくなる効果があります。

読書のアウトプットには読書日記をつけたり、感想を話し合って共有するやり方があります。読書日記は読書感想文のような長文でなくても、3行程度のコンパクトな感想文でも問題ありません。自分の言葉で書き残すことで表現力も豊かになり、定着率が高まるのです。

読書後にアウトプットすることで、学習内容の定着率も良くなり、成績アップに繋がります。最近は、可愛いキャラクターが付いた読書日記や読書ノートも市販されているので活用しましょう。気に入ったノートがあると、読書をしたい気持ちも高まり、楽しくアウトプットするようになります。

また、親子で同じ本を読んで、読書後に感想や面白かったポイントを話し合うのも効果的です。本をトピックにして親子の会話を楽しむことで、アウトプットの練習になります。

3.毎日5分・10分でも良いから読書習慣を身につける

読書習慣がある小学生は脳神経が発達するので、読解力・想像力・推理力など様々な脳の能力が向上します。令和元年度に実施された全国学力・学習状況調査の「質問紙と学力のクロス分析」によると、読書好きの小学生は国語と算数の成績が良いことが分かります。

参照「質問紙と学力のクロス分析」
https://www.nier.go.jp/19chousakekkahoukoku/report/data/19qn_03.pdf

本を読むと知らない言葉や漢字に出会い、語彙力が上がるため、国語の成績が上がります。そして、国語力が上がると算数や理科など他の教科書もスムーズに読むことができ、全体の成績が上がると考えられます。

読書習慣のある子どもは、算数の文章問題を正しく理解できるので、計算問題も良い影響を与えます。読書は集中力を求められるため、学習中に気が散ることなく続けることができるのです。子どもに負担をかけずに努力を積み上げるので、学力が上がって成果に繋がります。

注意点としては、読書時間は長ければ長いほど良いわけではありません。確かに、本を読む時間が長くなるごとにテストの点数が上がる傾向にありますが、あまりに長すぎると勉強時間や宿題をする時間、睡眠時間も減ってしまうことがあります。読書をして成績を上げたい場合は、スキマ時間に10分でも良いので毎日継続することが大切です。

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