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読書習慣がない子どもは、文字をスムーズに読むことができず、本を楽しんだ経験がありません。読書よりもゲームや外遊びの方が楽しいと感じ、読書する機会から遠ざかっている状態です。
まずは、子どもに本を読む楽しさを体験して継続してもらうため、多様なジャンルの本棚を作ります。子どもが自由に選べるように、絵本、地図、歴史、科学、小説、絵本、雑誌、漫画まで揃えるのです。子どもは自然とその本棚の中から、興味のある本に手を伸ばして読むようになるでしょう。
子どもが自発的に本を読んで楽しいと感じると、新しいジャンルの本も気になり、読書習慣が身につきます。読書習慣がない子どもには物語や小説の他にも、漫画やコミックも本として認めて問題ありません。大人から「この本を読みなさい」と押し付けるのではなく、子どもが読みたい本を選ばせることが大切です。
文章を読む習慣がない子どもが一人で読書習慣を身に付けることは、簡単なことではありません。まずは、興味を持った本を集中して読める環境を作ってサポートしてあげましょう。
子どもは読書の他にも、テレビやゲーム、スマホでYouTubeを見るのも興味を持っています。読書習慣が身についても、なかなか継続しないとお悩みの親御さんも多いでしょう。そこで、子どもが読んだ本を親も読んで、親子で感想や意見を話し合う方法を試してみると良いです。
読書は登場人物に感情移入したり、自分だったらどうするか考える思考力が鍛えられます。本を読んだ感想を話し合ってアウトプットすることで自我意識が芽生えて、親子の絆まで強まります。まずは子どもの好きな本を親子で読んで、ストーリーや感想を共有してみましょう。
実際に、厚生労働省が発表した「21世紀出生児縦断調査結果の概況」によれば、親の読書習慣は子どもに影響すると記載されています。本をよく読む親の子どもは本に興味を持ちやすく、自然と読書習慣が身に付くことが分かりました。子どもの前で親が読書をするように努めてお手本になれば、子どもは読書は特別なことだと思わずに習慣化されるのです。
小学生高学年になると、クラブ活動や宿題、習い事など多忙なスケジュールになります。子どもは成長するにつれて、宿題やテスト勉強に追われて、読書をしなくなる傾向にあります。せっかく読書習慣が身についても、読書に興味を失ってしまうのはもったいないです。
対策としては、通学前やちょっとした隙間時間を活用して、5分・10分でも良いから、好きな本を読むことです。余った時間で少しずつ本を読むと、時間が短くても読書をする習慣は継続することができます。最近は、電子書籍も充実しているので、スマホやタブレットで読書する習慣を続けても良いでしょう。
子どもは好きな本を何度も読むケースも多く見られますが、毎回違う本を読ませる必要もありません。好きな本を何度も読んだ方が理解をより深めたり、想像したり表現したりする力も強化されます。基本的には文字をしっかり読ませれば、図鑑や地図でもどんなジャンルでも問題ありません。
以上を意識して、お子さまが無理なく読書習慣を身に付くようにサポートしていきましょう。
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