集中力が高まるリビング学習の注意点

リビング学習は、部屋に閉じこもって勉強するのとは違い、ある程度の緊張感、安心感を持って勉強に集中することができます。 子供部屋にはおもちゃや漫画などの誘惑が多いですが、リビングならそのような誘惑に負けずに勉強することができる、という勉強方法です。

そのため、リビング学習を取り入れるならリビングにおもちゃや漫画など、子どもの勉強の邪魔になるものを置かないようにしましょう。リビングにおもちゃなどを置いている場合は、箱のあるおもちゃ箱や中身の見えないおもちゃ箱などにすべて片付けて、勉強するときはおもちゃが目に入らないようにすることも大切です。

本棚も漫画が見えないようにカバーをかけたり、漫画は別の場所にしまうようにするなどの工夫をしてみましょう。 リビング学習は、ある程度の生活音があることでかえって勉強に集中しやすくなる、というものです。 そのため親も必要以上に静かにしている必要はありません。

しかし、テレビをつけていると子どもはどうしてもテレビに気を取られてしまいますので、テレビはつけないようにしておきましょう。 音楽をかけていると集中できるという子どももいますが、かえって気が散っているようなら止めてあげるよう、注意深く観察してあげましょう。

リビング学習は親の目が届く場所で子どもが勉強してくれるので、勉強をサボっていないか、どれくらい進めることができたかをチェックしやすいです。 子どもにとっても、親の気配を感じながら勉強することで安心し、いつでも質問しやすい空気を感じることができます。

しかし、だからと言って子どもを監視しすぎるのは厳禁です。 強い視線を感じたり、口出しをされすぎることで子どものやる気は削がれてしまいます。 子どもの集中力をかえって奪ってしまうことにもなりかねませんので注意しましょう。

子どもがリビング学習をしているときは、自分も家事などを続けて、できるだけ子どもに構わないようにしましょう。 子どもが質問をしてきたり、話しかけてきたときにはその分丁寧に、しっかり向き合うようにしてあげてください。そうすることで子どもとの信頼関係も生まれますし、子どもの集中力を高めることも可能です。

リビング学習を取り入れる際は、リビングを勉強しやすい環境に整えることも重要です。 ダイニングテーブル、ダイニングチェアで勉強させる場合は、学校と同様にしっかり足をついた状態で勉強できるよう、踏み台などを用意してあげてください。

テーブルと椅子の高さが勉強に不向きなようなら、高さを調整できる椅子を別に揃えたり、クッションなどで調整してあげることもおすすめです。

また、必要な辞書や参考書、ドリルなどを取りに部屋に戻ると集中力が途切れてしまいます。ちょっとした本棚など、勉強に必要なアイテムを収納できるスペースをリビングに作ってあげるようにしましょう。

リビングで勉強をすると手元が暗くなってしまうという場合はライトスタンドをリビングに置いておくのもおすすめです。手元を明るくして、勉強に集中しやすく、目に優しい環境を作りましょう。

勉強をしているとどうしてもゴミが出やすくなってしまうので、すぐに捨てられるようにダイニングテーブルの近くにゴミ箱を設置しておくことも忘れずに。 勉強のあとは勉強道具を元の場所に戻し、ゴミをきちんと片付けることも徹底させてください。

このサイクルが身に付けば、子どももストレスなくリビング学習を自然と続けられるようになっていきます。

子どもの成績を伸ばす学習方法として注目を集めているリビング学習について、注意点をご紹介いたしました。

リビング学習は、ただ子どもにリビングで勉強をさせれば良いというものではありません。 子供部屋で一人きりで勉強するよりも集中しやすい環境を作って、親子の信頼関係を深めることも大切です。リビングで勉強しているからといって必要以上に干渉せずに子どもを見守るようにしましょう。

また、テーブルと椅子の高さを整えたり、勉強道具をすぐに取り出せる場所に収納したり、勉強の邪魔をするおもちゃや漫画などを目に付かない場所に収納するなどのリビングの整理整頓も重要です。 すっきりしていて勉強しやすい環境のリビングであれば、子どもも進んでリビングで勉強してくれるようになりますよ。

子どもの学力を伸ばしたい、勉強に集中できていなさそうで心配、家族で一緒に過ごす時間を増やしたいという方は、リビング学習を取り入れるためにも重要なポイントを確認してくださいね。