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家庭学習で予習復習をする際に、事前に計画をたてたものの計画通りに実行できないといったこともあると思います。子どもが自分でたてた計画どおりに勉強できないのはなぜでしょうか。考えられる原因を見てみましょう。
1-1.計画をたてて満足している
一生懸命考えて計画をたてたものの、計画表が完成した時点で満足してしまっているケースです。計画表を完成させることに情熱を注ぎ、達成したような気分になってしまっていることが多いようです。あまり綿密な計画になりすぎないように注意します。
1-2.無理な計画をたてている
子ども自身が自分でこれくらいできるだろう、と想像して計画をたてていても、実際には量が多すぎたり、時間が長すぎたりといったことが考えられます。また、苦手な科目を集中してやりたいあまり、その科目ばかり何日も続けてやるといった計画をたてている場合もあります。
苦手科目ですから、毎日モチベーションを保ってその科目に取り組むのは難しいでしょう。いろいろな科目を少しずつバランスよくやることが大切です。
1-3.計画の修正をしない
実際にたてた計画がその通りに毎日進むとは限りません。勉強する時間がとれなかったときや、つまずいてしまいその日のうちに消化できなかったときなど、思い通りにいかない場面も出てきます。
その際に、計画の修正をしておかないと、どんどん予定がずれていき、本人も「もういいや」と投げやりになってしまいます。あくまでも予定なので、多少のズレは修正するようにしましょう。
小学生のうちは、夏休みの計画など小学校から計画表を作るように言われることも多いものです。では、計画をたてることがなぜそんなに大切なのでしょうか。
2-1.やるべきことが明確になる
計画をたてておくと、自分がその日にやるべきことが明確になります。目で見てすぐに確認できるので、頭の中で「何をするんだっけ」といちいち考えなくても済みます。頭の中がクリアになるとすんなりと勉強に取りかかることができます。
2-2.気持ちの切り替えができる
自分でたてた計画を確認することで、「勉強の時間だな」「次はこの科目だな」と気持ちの切り替えが上手にできるようになります。勉強時間、遊びの時間などメリハリをつけるのに効果的です。
3-1.親子で計画をたてる
小学生の子どもに一人で計画をたてさせるのは難しいので、親子で相談しながら作っていくのがおすすめです。
このとき、「これだけやりなさい」「この科目にしなさい」と口出ししてしまうと、親が作った計画表になってしまいます。子どもに考えさせ、意思を尊重するのが大切です。時間や量などの調整を親が誘導してあげるとよいでしょう。
3-2.柔軟に対応する
先ほども述べましたが、計画通りに進まないこともあります。そのときには計画表を修正しましょう。計画通りにいかなくてやる気がなくなってしまう子どももいるので、「計画表のここを直したら取り戻せるんじゃない?」というように親がフォローしてあげましょう。
4-1.目標について考える
目標を設定しておくと、毎日の勉強にも身が入るようになるでしょう。
「テストで〇点以上とる」「ドリルを1冊この日までに終える」といったことでもいいですし、まだ家庭学習の習慣がついていない子どもであれば「1か月毎日家庭学習をする」といった目標もおすすめです。達成できたら次の目標を考えるようにします。
4-2.勉強する時間を決める
毎日決まった時間に勉強する習慣をつけましょう。どうしても週末と平日でサイクルが変わってしまうのであれば、平日と週末の2パターン決めておくのもおすすめです。
また、1日の生活のルーティーンがまだちゃんとできない子どもの場合は、1日の計画表を作ることもいいでしょう。その中に勉強の時間を組み込んでおけば、家庭学習の習慣化を促すことができます。
4-3.時間と量のルールを決める
1日にどれだけの量をやるのか子どもと相談します。「1日20分勉強する」と設定していて、「火曜は算数ドリル2ページ」と決めたとします。
算数ドリルが10分で終わった場合、あと10分残っているからといって無理に勉強させるのはやめましょう。やるべき範囲が、20分より早く終わった場合はその日の勉強を終えてよい、やるべき範囲が20分で終わらない場合は30分まで延長するといったルールを決めておきます。
もちろん子どもがやる気のときは、ドリルが早く終わったあとも別の勉強をして構いません。
これをきっかけにぜひ親子で計画表を作ってみてください。子どもの学習面だけでなく、時間に対する感覚が養われ、行動を見直すきっかけにもなります。
また、親自身の方針がぶれないことも大切です。毎日忙しく、子どもの家庭学習を見守るのも大変ですが、子どもが自分で考え成長するために、親も一緒に頑張りましょう。
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