子どもが勉強しないときにするべきこと

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目次

2020.05.11

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1.子どもが勉強しない理由

勉強しなさいと言われて、ようやく子どもが宿題を始めるのが日常の光景だというご家庭は、けっこう多いのではないでしょうか。では、なぜ子どもは勉強しないのでしょう。考えられるいくつかの原因を見ていきます。

1-1.勉強の必要性を理解していない

子どもは学校に通うことで、いつの間にか毎日勉強する環境に置かれています。

しかし、それが当たり前となっているからこそ、なぜ勉強するのかを教わっていない場合があります。勉強の大切さがわかっていないのに、毎日勉強しなさいと言われても、本人はあまりやる気になりません。

みんながやっているから、それが当たり前だからという理由ではなく、将来のことを見据えた勉強の必要性について話しておくことが大切です。親自身の経験談もふまえて話をしてあげるのもよいでしょう。

1-2.親がうるさく言いすぎる

子どものことが心配なあまり、口出ししすぎるのも勉強しなくなる原因となります。親としては言わないとやらない、言ってもなかなかやらない、とイライラしてしまいがちですが、怒られて勉強するのが日常的になると、勉強嫌いが加速し、どんどん机から遠ざかってしまいます。

マイナスの言葉を投げかけていると、相手には負の感情が残ります。子どもは親に信頼されたいという気持ちを無意識に持っているので、ほめることはもちろん、適度に期待をかけて「あなたは言われなくてもできるよね」と信頼してあげましょう。

1-3.勉強の習慣がついていない

小学校のうちに家庭学習をすることで身に着けてほしいのは、学習するという習慣です。その習慣がきちんと身に着いていれば、中学や高校でも自分から勉強できる子どもに育ちます。今はまだその習慣がついていないのかもしれません。

2.子どもが勉強する心理

では、子どもが勉強するときはどんな心理状態なのでしょうか。勉強は必要だから、勉強が大好きだから、といった理由で勉強してくれればありがたいのですが、なかなかそうはいきません。

実際には親からほめられたい、なにかご褒美がほしいなど、目の前の喜びが先立つことが多くあります。しかし、決してそれは悪いことではありません。なぜならそのもう少し先に、やり遂げた達成感や、勉強がわかるから勉強が楽しくなる、といった良いことが待っているからです。

達成感を得る喜びや、学ぶことの楽しさがわかれば、あとはその波に乗って子どもは自ら勉強するようになります。最初のステップとして、子どもが勉強したときには、その内容や勉強に対する姿勢を親がしっかりほめてあげるとよいでしょう。

3.叱るのは悪いことなのか

突然ですが「怒る」と「叱る」の違いをご存じでしょうか。

「怒る」というのは感情が高まり、腹を立てて相手にそれをぶつけることを言います。「叱る」は相手のことを考えてよりよくするために、厳しく注意することを意味します。

まずは、普段の勉強しなさいという言葉が、感情をぶつけるだけの「怒る」になっていないか考えましょう。では、「叱る」のはどうでしょう。相手のことを考えているのですから、悪くないように思います。

しかし、厳しく注意するといった点では、親に叱られるから仕方なく勉強するようになることも考えられます。まったく叱らないのは子育てにおいて難しいことですが、「叱る」「諭す」「ほめる」などあらゆる手段をバランスよく使うのが望ましいでしょう。

いずれにせよ、子どもの気持ちに寄り添ってあげることが必要不可欠です。

4.親ができる対処法

勉強しない子どもに対して、親ができることを考えてみましょう。子どもは親からたくさんの影響を受けます。子どもが勉強するようになるかならないかは、親の行動ひとつでも違ってくることを頭に入れておきましょう。

4-1.子どもを伸ばす言葉と行動を

先にも触れましたが、子どもは誰しも親からほめられたいという気持ちを持っています。勉強に限らず、子どもの行動を見守り、具体的によかったところを説明してほめてあげます。

「ほめる」以外にも、ぜひしてほしいのが感謝や喜びを伝えることです。「自分から勉強してくれてうれしかったよ」「お手伝いしてくれてありがとう」など、子どもが次もやろうと思えるような言葉を投げかけてあげましょう。

「やるならもっとちゃんとやってよ」といった、水を差すような言葉は子どもがやる気をなくしてしまいます。子どもも立派な一人の人間です。言い方には気を付けるようにしましょう。

4-2.親子で取り組む

学習計画を一緒にたてたり、勉強をみてあげたりすることは非常に効果的です。親がしっかり見守ってくれていると安心できます。また親子の会話を大切にしましょう。将来の話をすることで勉強の大切さを学ぶことができますし、会話の中で子どもの語彙力が養われます。

一緒に本を読むのもいいでしょう。さまざまなことを親子で取り組むことは、親子の絆を深めるだけでなく、コミュニケーション自体が勉強の一環にもなります。

子どもが勉強しない理由をつきとめ、楽しく勉強できる環境づくりをしてあげることが大切です。親子のコミュニケーションが子どもの意欲へとつながるので、一緒に勉強するだけでなく、子どもの話をよく聞き、会話を大切にしてください。

そうすれば、勉強だけでなく、さまざまなことに興味を持って取り組める子どもへと成長できるでしょう。

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