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小学生のうちから勉強する習慣をつけたい、勉強できる子になってほしい、多くの親がそう考えます。しかし、心配するあまり「勉強しなさい」というのが口癖になっていませんか?
勉強だけでなく、日常生活においても、子どものことを心配するのは親として当然のことです。しかし生活習慣についても同じようにあれこれ口出ししてしまうのはあまりよいこととは言えません。
なぜなら子どもが自分から何かをしようとする自主性が育たないばかりか、言われたから渋々やることで、勉強や規則、正しい生活習慣は面倒で嫌なことだと意識づいてしまうからです。なんでも先回りして指図するのではなく、できるだけ自分で考えて行動できるようにうまく誘導することが大切です。
子どもに勉強してもらうために問題集を購入したことがある家庭は多いと思います。しかし、途中でやらなくなってしまうことも多いようです。親がよかれと思って買ってきても、子どもにとっては無理やりやらされている、という感覚があるのかもしれません。そうなると子どもにとっては楽しくなく、やりたくないので鉛筆が進みません。
また、購入した問題集は子どもの学力に見合ったものでしょうか。難しすぎるとやる気がなくなりますし、逆に簡単すぎてもつまらないものです。一方的に押し付けるのではなく、子どもの苦手な単元や、問題集の見やすさなどを、親子で話し合いながら選ぶことで、自分で選んだから頑張ってやってみようというやる気へとつながります。
子どもが毎日当たり前のこととして自宅学習をするようになれば、基礎学力が身に付き、中学、高校に行ってもつまずかずに勉強することができます。学習の習慣化と自主性を育てることは、子どもの将来のために非常に役に立つでしょう。
3-1.勉強の大切さを教える
勉強する理由について考えたことはありますか?よい学校に入るため、よい会社に就職するため、というのも一理あるでしょう。勉強とは人生を豊かにするものであり、将来やりたいことが見つかったときに、それを実現するための下積みでもあります。
勉強の大切さについてしっかり説明し、勉強をしなくてはいけないんだと子どもが理解すれば自主的に勉強するようになります。
3-2.毎日勉強するのは当たり前
毎日自宅で学習するのは、当たり前のことだと教えるようにしましょう。小学生のうちは親が勉強の時間をしっかり管理し、一緒に勉強をみてあげるようにします。
根気強く付き合ってあげれば少しずつ習慣として身についてきます。小学生のうちに親がよくみてあげれば、中学に入ってからは自分で勉強するようになるので手がかからなくなります。
小学生の子どもにとって、毎日自宅学習をするのは大変なのではと思う方もいるかもしれません。
しかし、本来子どもにとっては知らないことを学ぶのは楽しいことです。それが苦になってしまっているのは、勉強は楽しくないというイメージを持っているからに他なりません。心配のあまり先回りして口出しするのではなく、ある程度は見守るように心がけます。
4-1.楽しく勉強できる工夫を
ただひたすら机に向かって漢字の練習をしたり、ドリルを解いたりするのは子どもにとってあまり楽しい勉強とは言えません。せっかく子どもの勉強をみてあげているのですから、学んだことを会話に取り入れてみる、興味があることを一緒に調べてみるという工夫も大切です。
人間はアウトプットすることで記憶を定着させることができるので、勉強にも役立ちますし、一緒にやることで楽しい気持ちになってくれるでしょう。親から疑問を投げかけてみるのも効果的です。
4-2.しっかりとほめる
できなかったことを責められると、大人でも落ち込んでしまいます。怒らずに根気よく学習させましょう。できたところは、具体的に良いところを説明してほめてあげると自信がつきます。
「頭がいいね」「賢いね」というほめ方は、子どもが勘違いして努力しなくなることもあります。たとえば漢字なら「書き順も合っていて、きれいに書けたね」、計算なら「難しいところもつまずかずに解けたね」というようにします。
親がしっかり見てくれている、できたらほめてくれると思うと、子どもは張り切って勉強するようになります。小学生の子どもに学習を習慣づけるには、親の努力が不可欠です。口を出すだけではやらされていると感じ、子どもは勉強嫌いになってしまいます。
自分で考えて行動できる自主性と、学習習慣が身につけば、親にとってもこんなに楽なことはありません。口うるさく小言を言うのはやめて、一緒に楽しむコミュニケーションのひとつとしてとらえてみてはいかがでしょうか。
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