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子どもたちは小学校入学から高校や大学まで、これから長い期間勉強をすることになります。テストで良い点数をとってほしいと思うのは親としては普通のことかもしれませんが、小学校低学年のうちは、テストよりももっと重視すべきことがあります。
低学年のうちは授業内容も簡単で、子どもが楽しく学べるよう先生たちもいろいろと工夫をしてくれています。なぜなら、低学年のうちに勉強する習慣をつけ、自ら動ける自主性と、計算力や日本語力といった基礎学力を磨くことが大切だからです。
何事も基本が一番大切といわれるように、この時期にしっかりと学習に対する基盤を作っておかなくてはいけません。つまり、楽しく勉強させることによって、もっと学びたい、自分から進んで勉強しようという意識づくりが必要なのです。
2-1.子どもの好奇心を活かす
子どもの頃はいろいろなことに興味を示すものです。大人にとっては当たり前のことでも、子どもにとっては未知のものも多く、些細なことにも「なぜ?」「どうして?」という疑問を持ちます。
いちいち答えるのは大変かもしれませんが、親が適当に対応していると、聞いたり調べたりすることをしなくなります。かといってすぐに答えを与えるのも、理解を深めるという点ではちょっと物足りません。
「なんでだと思う?」と子どもに考えさせたり、「調べてみよう」と一緒になって図鑑を見たりすることで、子どもは目を輝かせて理解しようとするでしょう。
2-2.実際に体験させる
「百聞は一見に如かず」ということわざがあるように、自分の目で見て触れてみることで、子どもの好奇心は満たされ、理解も深まります。家の手伝いや、自然の中で遊ぶなど、できそうなことはやらせてみるのも非常に効果的です。
そういった体験を積み重ねることで、学ぶことのすばらしさを知り、積極的に勉強しようとする自主性も育ちます。
3-1.本を読む習慣をつける
最近はスマホやタブレットが普及し、さまざまなものを動画で閲覧することができます。それが悪いことだとは言いませんが、本を読む習慣もつけたいものです。
基礎学力を身に着けるためには読書はとても役に立ちます。日本語を知り、漢字を知り、物語を通して豊かな心を育てることもできます。読書は小さいうちに習慣づけないと、大きくなってから長々と活字を読むのに抵抗を感じてしまいがちです。
最初は簡単で短いものや、イラストの多いものを一緒に読んでみるのもいいでしょう。作文を書く機会も増えるので、文章の作り方や構成などを無意識のうちに学ぶこともできます。
3-2.親子の会話を楽しむ
子どもが本を読んだら、あらすじや感想を教えてもらいましょう。さらに質問したり、親の感想を話したりして会話を広げることで、子どもの語彙力も増え、会話力が身についていきます。
本の感想に限らず、親子の会話は子どもにとってはよい勉強のひとつになります。忙しい日でもできる限り親子で楽しく会話できる時間を確保しましょう。
4-1.勉強を見てあげる
何事も意欲的に取り組んだほうが頭に入りやすいのは大人も子どもも同じです。子どもがやる気を出したときがチャンスです。ぜひ親が一緒になって勉強をみてあげましょう。
低学年のうちは特に、親と一緒になにかをすることで安心して取り組むことができます。急かしたり強制したりせずに、子どもの勉強を見守り、ときには優しく声をかけてあげます。
問題を解いたら終わりではなく、一緒に見直しや答え合わせをすることも大切です。毎日勉強を見るのは大変かもしれませんが、学習習慣を身に着けるために一緒に頑張りましょう。
4-2.達成感を感じさせる
たくさん勉強させたい気持ちがあるかもしれませんが、低学年のうちは集中力も長く続かないため、10分や20分の短い時間で充分です。
子どもが「このくらいなら頑張れる」「もう少しだけやってみよう」と思えるくらいにとどめ、終わったらしっかりとほめてあげます。できたという達成感を感じることで、次も頑張ろうというモチベーションの維持につながります。
また、達成感の積み重ねが本人の自信にもつながります。ほめる以外にも、シールやスタンプをあげると低学年の子どもは喜ぶのでおすすめです。小学校低学年の頃はじっくり机に向かって勉強するのがまだまだ苦手な時期です。五感をフルに使って勉強するほうが子どもにとっても楽しくわかりやすいので、できるだけいろいろな体験をさせてあげましょう。
漢字練習や計算などは、小さな成功体験を積み重ねることで自信がつき、どんどん勉強したいという意欲がわいてきます。そして親の対応が最も重要な時期でもありますので、できるだけ時間を作って子どもと勉強したり、一日の出来事を話し合ったりするように心がけましょう。
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