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勉強をしてほしいと思う親に反して、子どもは勉強したがらないものです。まずは、なぜ勉強をしないのか、その心理について考えてみましょう。
大人にも言えることですが、そもそも自分が好きなことであれば進んでやろうとするものです。興味のあるものについてわからないことがあれば、自分で調べるのも楽しいでしょう。
つまり、子どもが勉強をしない理由として、勉強が楽しくない、つまらない、苦手ということが考えられます。やる気がないのですから、無理やりやらされたところでもっと勉強が嫌いになってしまいます。
ではやる気が出ないのはなぜでしょう。理由のひとつに、勉強をする意味や理由がわからないということが挙げられます。実際に、いつも勉強しなさいと言っている親でも、勉強の必要性については説明していない場合が多いようです。子ども自身が「勉強は大切だからやらないといけない」と理解すれば、自分から進んで勉強するようになります。
勉強の大切さがわかったとしても、まだまだ自分の意志だけで毎日勉強する習慣をつけるのは難しいでしょう。やる気が出ない日ももちろんあります。そんなとき子どものやる気スイッチを押す方法をご紹介します。
2-1.まずは机の上を片付ける
いきなり勉強をさせるのではなく、まずはその準備として机の上を片付けたり、筆箱を整理したりさせてみましょう。いつでも勉強に取り掛かれる状態を作ることで気持ちの切り替えもしやすくなります。
2-2.やることリストを作る
やらなくてはならないことを頭の中であれこれ考えていると、それを行動に移すのが億劫になってしまいます。具体的に、「教科書を2回音読する」「算数ドリルを1ページする」というように書き出していくことで頭の中がクリアになります。
2-3.まずは簡単なものからやってみる
いきなり難しいものや時間のかかるものに取り掛かるのはハードルが高く、やる気がなかなか起きません。勉強に対して苦手意識がついてしまっている子どもはなおさらです。
まずはすぐに終わる簡単な問題を解くことで脳が順調に働きだします。少しの「できた」を繰り返していくことで自信がつき、もっとやろうというやる気につながります。
2-4.ほめて伸ばす
ほめられると誰でもいい気分になります。まずは勉強にとりかかったこと自体をほめてあげます。そして、簡単な問題でも、少しの量でも、子どもがやったことを精いっぱいほめてあげましょう。子どもは親にほめられるのが大好きです。
また、終わったらスタンプを押したり、シールを貼ってあげたりするのも、小学校低学年くらいの子どもにとってはうれしいご褒美になります。
子どもが毎日継続して勉強できるようになるには、実は子どもとのコミュニケーションがとても重要です。親がしてあげられること、しないほうがよいことを見ていきましょう。
3-1.勉強する意味を教える
先にも述べましたが、勉強する理由や意味がわからないままでは、ほかにもっと楽しいことがたくさんあるのに勉強なんてしたくない、と子どもは思ってしまいます。
なぜ毎日勉強したほうがいいのか、子どもと話し合う機会を作ってみましょう。勉強が将来的にどう大切になるのか、毎日勉強するのとたまにしかしないのとではどんな差が出るのかなど、子どもと一緒に考えて、正しい方向へ導いてあげることが親の役目ともいえます。
3-2.子どもが勉強しているのを見てあげる
リビング学習という言葉が広まっていますが、親の目の届くところで勉強するのはとても効果があります。親に見守られているという安心感が生まれて、穏やかな気持ちで勉強に取り組むことができるでしょう。ときどき声をかけたり、ほめたりしてあげると子どもにとって楽しい勉強の時間となります。
3-3.強制しない、怒らない
勉強させたいがために強制的に机に座らせてしまうのはあまり得策とはいえません。無理やりやらされているというだけで集中力は落ち、だらだらと机に座っているだけになってしまいます。
また、せっかく勉強を始めたのに間違ったところを「こんな簡単な問題をなんで間違うの」などと怒るのもよくありません。頑張っているところをしっかりと認めてあげましょう。
「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、自分が好きで得意と感じていることはどんどんできるようになるのが人間の心理です。勉強に対する苦手意識が根付く前に、勉強が得意だ、楽しい、といったイメージを持てるように親がうまく誘導してあげましょう。
子どもに無理やり勉強させたところで、やる気が出るわけもなく、どんどん勉強嫌いな子どもになってしまいます。自分から進んで勉強できるように、勉強の楽しさを教えることこそが、親の最大の役割といえます。
怒らない、口出しをしないというのはとても難しいことかもしれません。しかし、別の方向からのアプローチを考えることで、親子の楽しい勉強時間を作ることができるでしょう。
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