小学生の子どもが勉強に集中できない理由

シェアする

目次

2020.03.23

  • シェアする

1.子どもの集中力が続かない理由

子どもの集中力がなくて困ると嘆いている方も多いようですが、子どもの集中力はそもそもあまり長く続くものではありません。10分から20分しっかりと集中することができていれば問題ないでしょう。

しかし、勉強するために机に向かったのに、気づいたら絵を描いていたり、ぼーっとしていたりすることも多々あるものです。子どもの集中力が続かない理由にはどんな要素があるのでしょうか。

1-1.周囲の環境によるもの

例えばリビングで学習するのにテレビがついたままだったり、兄弟が騒いでいたりといった周囲の環境が集中力を削いでしまうことがあります。大人でも、スマートフォンが鳴ったり周りの人が騒いでいたりすると集中力が切れてしまいます。

子どもの場合は大人よりも敏感に反応するため、環境が整っていないと集中できません。具体的にはテレビやスマートフォンなどの雑音となり得るものをなくす、勉強する机は勉強道具以外置かないといった対策が必要です。

また、おもちゃなど気がそれるものが置いてある子ども部屋ではなく、リビングで勉強する習慣をつけるのも良いでしょう。

1-2.勉強が嫌い、なんとなくしている

勉強することの大切さがわからないまま、親や先生に言われるからイヤイヤ勉強している場合や、ただなんとなくしている場合は集中力に大きな差がでます。「勉強は大切だから頑張ろう」「勉強が楽しい」という思考であれば、自然と集中して取り組むことができます。

大人でも、自分の好きなことや興味のあることをすると、あっという間に時間が過ぎるという感覚になります。前向きな気持ちで勉強ができるようにすることが大切です。

1-3.精神的なことが関係している

悩み事や心配事があると、上の空になってしまうことがあります。子どもの性格にもよりますが、大人よりも敏感で繊細なので、学校で嫌なことがあったために集中できないなども考えられます。

また、いつも怒られてビクビクしているような環境もよくないでしょう。こういう場合は、子どもの心の状態を親がしっかりと感じとり、ケアしてあげることで改善されます。

2.勉強に集中させる方法

2-1.勉強は楽しいと認識させる

子どもに勉強してほしいばっかりに、毎日「勉強しなさい」というのは親にとっても子どもにとってもストレスになります。「勉強させられている」、「やりたくないのにやっている」という感情が芽生えてしまうと、集中力は低下します。

子どもが楽しく勉強し、やる気と向上心が育つように注力するのが親の役ととらえましょう。まずは少しでも机に向かって勉強したという点をしっかりとほめてあげます。

よくできたところを具体的にほめてあげるようにすることで、子どものやる気を引き出し、結果的に集中して取り組めるようになります。

2-2.メリハリをつける

勉強の時間をしっかりと決めておき、勉強の時間は遊ばないようにメリハリをつけます。子どもは「勉強が終わったら遊べるんだ」とわかれば集中して勉強を終わらせようとします。

最初に少し述べましたが、メリハリをつけるためにも勉強の際には机や目に入る場所におもちゃや漫画などを置かないようにし、テレビは消しておきましょう。勉強と遊びの区別をしっかりつけることで、集中すべき時がわかり、普段の生活においても切り替えがうまくできるようになります。

2-3.無理なく短時間からスタートする

短い時間に集中して勉強してみましょう。5分でも10分でも集中して取り組むことができたら、「集中できていたね、すごいね」とほめてあげます。子ども自身が、集中できたという達成感を持つことで次第に自ら集中して勉強することができるようになります。

また、最初は好きな教科や得意分野から始めるのも効果があります。誰でも興味があるものに対しては集中できるため、あまり無理をさせないことも大切です。

3.子どものタイプ別、集中力を高めるヒント

3-1.すぐに気が散ってしまう子どもの場合

興味がすぐにほかに移ってしまい、もともと何をしていたのか忘れてしまうタイプです。好奇心が旺盛で、目についたらすぐに飛びついてしまうため集中力が続きません。

しかし、好奇心旺盛なのは決して悪いことではありません。最初は工作や読書などでも構いませんので、興味を持って取り組めることを、集中できる環境の中でさせてみましょう。これを繰り返すことで、集中力を高めることができます。

3-2.ぼーっとしている子どもの場合

人の話をしっかり聞いていないなど、ぼーっとしてしまうのんびりタイプです。そういう子はなにかほかのことを考えているのかもしれません。

子どもの様子をよく観察し、ゆっくり優しく会話をしたり、これからすることについてはっきりと伝えたりするようにしましょう。子どもには子ども自身のペースがあるため、あまり口うるさくいうと逆効果になってしまいます。

まとめ

小さな子どもはなかなか一つのことに集中していられないのが普通です。まして「勉強が楽しくない」、「わからないからつまらない」となってしまえば当然集中力は低下します。子どもの性格に合った勉強方法や環境を整え、楽しく勉強できるように工夫することが大切です。

この記事を読んだ方に
おすすめの問題集

その他おすすめコンテンツ

コンテンツカテゴリ