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子どもには勉強しろと言わなくても自然と机に向かうようになってほしいと考える親は多いでしょう。
小学校に入学してから、高校や大学までこれからずっと勉強し続けなければならないのですから、毎日の学習習慣がついていればこんなラクなことはありません。小学校低学年では、授業内容が簡単で勉強しなくてもテストでは比較的良い点をとることができるため、毎日勉強することに重点を置かないご家庭も多いようです。
しかし、高学年になるにつれて内容が難しくなり、わからないところも出てきます。何事も基礎が大切といわれるように、小学校で習う勉強がしっかり理解できていないと、中学、高校では大きくつまずいてしまいます。
そうならないためには、毎日学習するという習慣づけが何より大切になってきます。勉強が簡単で楽しいと思える低学年のうちにその習慣を身に着けておけば、わからないところを復習したり、より理解を深めたりすることにつながります。
習慣づけることで親が勉強しなさいという手間も省けますし、なにより子どもにとって勉強することが普通になり、基礎学力の向上や集中力を養うことができます。では、毎日の学習習慣をつけるにはどうしたら良いのでしょうか。
毎日学習する習慣をつけることがなぜ大切なのか、まず両親がきちんと理解しておく必要があります。学校の先生に言われたから、頭のいい子はそうしているから、といった理由では子どもも納得できません。親が具体的な根拠をもって、学習の習慣をつけてあげましょう。
具体的な根拠とは、例えば「1日10分の学習を1年間続けると、60時間以上も勉強していることになる」、「習ったことをその日のうちに復習することで、記憶が定着しやすくなる」といった数値や科学的に証明されている事柄、自分が毎日学習する習慣があったことで、どんな良いことがあったのかといった経験に基づくものを指します。
自信を持って子どもに説明することができますし、子どもも勉強することの必要性を理解することができます。
そして、いざ勉強する際にも親が一緒になって勉強を見てあげるようにすることも大切です。いくら頭で「勉強することは大切だ」と理解していても、低学年のうちは集中力が続きません。親がしっかりほめたり、ヒントを出してあげたりすることで楽しく集中して勉強することができます。
学習内容を親も確認しつつ、子どもが集中している間は見守り、間違ったところはやさしく教えてあげることで、子ども自身が勉強は楽しいと思えるようになれば、習慣化の第一歩は成功といえます。
3-1.学習する場所はリビングがおすすめ
低学年のうちはリビング学習がおすすめです。自分の部屋だと、勉強とは関係のないものも置いてあり、集中できない場合があります。また親が様子を見やすく、子どももすぐに質問できるというメリットもあります。リビングで勉強する際にはテレビは消し、テーブルの上は余計なものを置かないようにしておきましょう。
3-2.親がみてあげられる時間に勉強する
学校から帰宅した子どもに、いつ勉強をさせるのかを決めましょう。親が一緒にできる時間であれば帰宅後すぐでなくても構いませんが、夕食後は脳よりも消化器に血液がまわって眠くなってしまうため、夕食前に勉強を済ませると効率が良いでしょう。
朝起きてから勉強するのも脳がクリアになっていておすすめです。何時から開始するというように時間を決めておくことで習慣化しやすくなります。
3-3.どのくらい勉強する?
低学年の子どもの集中力は想像以上に短いため、長時間勉強させると勉強が楽しくなくなってしまいます。学年×10分+宿題の時間とも言われているように、1年生なら10分でも良いのです。できれば、子どもがもう少ししたいと思う、いわゆる腹八分程度で終わるようにすると、次の日の勉強が楽しみになります。
また、時間ではなく、1ページ分などの量で区切る方法もあります。内容によっては終わる時間がまちまちになるので、集中力の点では心配かもしれませんが、終わった時の達成感を得ることができるため、モチベーションにつながっていきます。
どちらの方法が良いのかは、お子様の性格をふまえて決めると良いでしょう。
3-4.そのほか
毎日楽しく学習するためにも、学習能力の向上のためにも、スマートフォンやテレビ、ゲームの時間にルールを作っておきます。ゲームは1時間まで、スマートフォンは親がいる時にリビングで、というように明確にしましょう。
また、睡眠は発育に大きな影響を与えます。睡眠が足りないと学習だけでなく、ストレスがたまったりイライラしたりするので、早めの就寝を心がけましょう。学校から帰宅して就寝するまでのスケジュール表を作ると自立心も育ちます。
子どもの学習の習慣化には両親の力が必要です。毎日子どもの勉強をみてあげるのは大変かもしれませんが、将来のためにも最初が肝心です。「学ぶことは楽しい」、「勉強が好き」と思えるようになれば、必然的に学力は向上するでしょう。
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