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子どもが家庭学習をするために少しでも役立てようと学習教材を購入するご家庭は多いでしょう。しかし、購入したものの最後までやらずに放置してしまうことも多いようです。問題集の場合は、色々迷った挙句に同じようなものばかりになってしまうことも。
買ったものの子どもがやらないのには理由があります。ある日突然、親が買ってきて「この問題集をやりなさい」と子どもに渡すと、子どもはやらされていると感じます。本人がやりたいと思っていないものを強制的にやらせようとしても長続きはしません。
そして、目的がわからないまま教材を使ってもやる気が起きず、集中することができないため、結果的に少し手を付けただけで放置するということになってしまいます。
また、親が子どもの学習レベルを理解できておらず、難しすぎるものを選んだり、逆に簡単すぎるものを選んでしまったりするといった場合も、子どもは意欲的に取り組むことができないでしょう。これらについては通信教材でも同じことが言えます。分かりやすく、意欲的に学べる教材を選ぶにはどうしたら良いでしょうか。
まず第一に、子どもの学習レベルをしっかりと把握しておくことが大切です。
毎日学習する習慣がついていない、勉強が苦手と感じている子どもに、応用問題が主流の教材を用意したところですぐにつまずいてしまってまったくやりがいが感じられないでしょう。さらに苦手意識を促進してしまうだけで終わってしまいます。そういった子には、量も少なめで、やさしい問題をあつめた教材を用意してあげます。
すらすらと解けることで、「自分でできた」という成功体験につながるため、どんどん進めようという意欲が沸いてきます。1ページできたらシールを貼る、一つ終わったらミニゲームができるなどのご褒美がついているものもおすすめです。
簡単なものができるようになったら、少し難しいものに挑戦したり、薄めの問題集を何冊もこなしたりすることで、「できるようになっている」という達成感につながります。また、習っていないことがでてくると、とたんにやる気を失う子どもも多いものです。
教材を選ぶ際には、教科書の内容と合っているか、問題や解答がわかりやすいかを、子どもと相談しながら一緒に選ぶようにします。そうすることで本人にもやる気が芽生えますし、わからないところや苦手なところを子ども自身が自覚することができます。
さて、様々な教材がありますが、市販の学習教材は書店で手軽に購入できるため人気があります。そんな市販の学習教材、親にとっての最大のメリットはやはり費用を抑えられる点にあります。
塾に通うと月に2万円はかかりますし、通信教育は安くても3千円程度でしょうか。市販の教材はそれらに比べてはるかにコストがかからないため、子どもがやりたいと言い出してもすぐに購入してあげることができます。では、子どもにとってのメリットについてはどんなことが考えられるでしょうか。
3-1.子どものレベルに合わせることができる
教材を選ぶ際には、子どものレベルに合わせることが重要であるとお話しましたが、例えば5年生になってから、4年生の時にわからなかったところを勉強し直したい、といった場合でも市販の教材であればすぐに対応できます。基礎問題だけのものや応用問題がメインのもの、問題の量やページ数など、レベルに合わせたものを選ぶことができます。
3-2.比較して好きなものを選べる
実際に問題集の内容を確認することができるため、複数の教材を比較して、わかりやすいものを選ぶことができます。小学生のうちは、ちょっとしたイラストが入っていたり、カラー印刷だったりと子どもの好みも加味して選べるので、やる気を引き出すのにも良いでしょう。
3-3.必要な時に必要なものを選べる
日常的に問題集を利用するのはもちろん良いことですが、苦手なところがある時にその単元のみの問題集を購入できるのもメリットとして挙げられます。有名な講師が監修したものも気軽に試すことができるので、学習方法の幅も広がります。
3-4.ご家庭での工夫も忘れずに
メリットの多い市販の学習教材ですが、家庭学習の際には1日にどのくらい進めるか配分を決めたり、できた時に達成感が得られるような工夫をしたりすることで、その効果を充分に発揮できます。取り組む姿をしっかりと見守り、ほめてあげることを忘れないようにしましょう。
市販の学習教材は種類が豊富で、書店でずらりと並ぶ問題集に、どれを選ぶか困ってしまうということも少なくありません。
しかし、親子で勉強について相談しながら選ぶことができれば、選ぶ時間も楽しい時間に変わることでしょう。そういった雰囲気のなかで選んだ教材であれば、子どもも意欲的に取り組むことができます。
まずは、子どもにとって分かりやすい教材を探しに、親子で書店に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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