【2021年】中学の学習指導要領が変わる! 英語・数学の変更点を解説

シェアする

目次

2021.01.12

  • シェアする

1.新学習指導要領のポイントは?

2021年度から中学校で導入される新学習指導要領の改訂の背景には、急激な社会の変化があります。グローバル化、情報化に対応できる能力を持つ子どもを育てるための教育が追加されています。

前回の記事では新学習指導要領全体の改定のポイントを解説しました。

参考記事:【2021年】中学の新学習指導要領は何が変わる? 変更点を解説!

新しい教育課程では、学校生活だけでなく社会においても役立つ知識、思考力、人間性を身に付け、自身の人生だけでなく社会全体に貢献できる人間を育てることを最終的な目標としています。

今回は各教科の中でも大きく変わる英語と数学について、変更点を解説します。

2.英語の主な変更点

従来の英語教育は、書く、読む、聞く、話すといった項目に重点を置いていました。

しかし新学習指導要領では、自分で考えて話す力がより求められるようになります。自分の考えを英語で発表する、英語でコミュニケーションを取ることに重点を置き、日常生活で英語を使うことの重要性を学びます。

そのために学習する英単語は1200語から1600~1800語に増え、これまでは高等学校で習っていた現在完了進行形、仮定法などの文法も中学校の教育内容になりました。

ただ教科書を読み上げる、問題文を読み解くといった内容だけではなく、即興で自分で文章を組み立て、その場で発表する機会も増えます。グループワークを増やし、日常生活でよく使う文章を即座に作り上げる力を高めていく必要があります。

3.数学の主な変更点

数学は数学的なものの味方や考え方を身に付ける内容になっています。

数学を用いることで日常的な問題も解決することができ、数学的に考えることで論理的な思考も身に付きます。客観的に考える力を高めることは、人間性を高めることにもつながります。

数学の世界では総合的、発展的に一つの問題を解決する力を高め、現実世界では日常の問題を数理的に解決する力を高めていきます。

これまで中学校で習っていた素数を小学5年生に前倒しし、その分累積度数、反例、四分位範囲、箱ひげ図といった内容が中学校教育に追加されます。

小学校での教育に対応した教育が求められますので、中学校からだけでなく小学校までで習った内容の振り返りも求められるでしょう。

4.おわりに

中学校の新学習指導要領について、英語と数学の変更点を簡単に解説いたしました。

大きく変わるこれら2教科はより自分で考える力が求められるようになります。そのためにはどんな教育が必要なのか、どう向き合っていけば良いのか、さまざまな工夫が必要です。

この記事を読んだ方に
おすすめの問題集

その他おすすめコンテンツ

コンテンツカテゴリ