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2021年、中学の学校教育が大きく変わります。
今回は中学校の新学習指導要領について詳しく解説します。学習指導要領とは文部科学省が定めるカリキュラムのことです。
子どもたちが社会の中で生きていくために必要な知識、思考力を身に付ける必要があります。時代の流れは大きく変化しており、従来の教育課程では不足する点も多くなってきました。
そのため、中学校では2021年度から新学習指導要領が導入されます。
いよいよ変更も目前となりましたが、これまでとは何が違うのか、何を求められるようになってきたのかを把握しておくことは大切です。
中学校の新学習指導要領は、知識、思考力、人間性を高める内容になっています。それぞれについて詳しく解説します。
2-1.知識・技能を高める
各教科では基本的な教育はもちろん、それを知っていることで何ができるようになるかも大切な教育内容になっています。
ただ知識を詰め込むだけではなく、既に持っている知識と組み合わせる力を育み、勉強だけでなく生きていく中のさまざまなシーンで知識や技能を活かせるように教育していきます。
2-2.思考力・判断力・表現力を高める
近年はとくにこの考える力、自分で決断する力、自分を表現する力が求められるようになりました。
何が問題なのかを明確にし、それを解決するには何が足りないのか、何を集め、何を努力する必要があるのかといった一連の思考力は、生きていく上で大切です。
何が必要か、何が不要かを正しく決断し、問題を解決して前へ進む決断力も重要です。
さらに自分の考えを相手に伝える、相手の意見を聞いた上で自分の考えも伝える表現力も磨いていく必要があります。
2-3.より良い人生を送るための人間性
中学校の教育といえば国語や数学といった基礎的なもののイメージが強いですが、新学習指導要領では人間性を高める教育も組み込まれています。
さまざまな考えを尊重してその中で自分の意思を持つこと、集団の中で生活するために必要な感性、さらに社会に貢献する力などを育んでいきます。
中学校の新学習指導要領では、新たにプログラミングと英語の教育で新しい教育が導入されます。
上記の3つの教育に加え、より具体的にどんなことが導入されるのかも確認しておきましょう。
3-1.より能動的なプログラミング教育
これまでもプログラミング教育は取り入れられていますが、2021年度からはより能動的な教育内容に変わります。
自分でどのようにソフトを使うか判断する、どのように問題を解決するのかを自分で考える力が必要になります。
学習内容は現在より多くなり、より本格的な教育プランが求められます。
3-2.コミュニケーション能力を高める英語
英語教育の基本である書く、聞く、読む、話すといったことだけでなく、コミュニケーションを高める、自分で考えて発言する、他国の文化を尊重することも求められます。
まずは自分を表現する力を高め、さらに事実をきちんと伝える力、さまざまな文化を受け入れ自分の考えを発表する力を高めていきます。
中学校の新学習指導要領について解説しました。中学校の教育では求められることが多く、2021年度からはよりグローバルな思考が必要になります。
子どもたちが将来社会で活躍するために、より生きやすい未来を作るために、新学習指導要領には重要なポイントがたくさんあります。
これらを尊重して、時代に合った教育内容を考えていきましょう。
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