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子どもが乳児期を終えて幼児期に入った頃、幼児教育について気になり出したものの、何をすれば良いのかわからず迷っている人もいるのではないでしょうか。
幼児教育とは、文部科学省の定義によると、小学校就学前の「幼児が生活するすべての場において行われる教育を総称したもの」です。「教育」とはいいますが、長時間机に向かって勉強するようなものではなく、年齢に即した遊びや友だちとの交流など様々な体験や発見を通して、人との関わり方や生活のルールなどを学ぶというものです。
幼児教育と聞いて、習い事教室をイメージする人は少なくないでしょう。実際、水泳、体操、サッカーなどのスポーツ系教室をはじめ、ピアノや図工などの芸術系教室、英語やそろばんなどの知育系教室、小学校受験対策の教室といった、多彩な幼児向け教室が開かれています。
習い事教室では、同年代の友だちや、ママ・パパ以外の大人との関わりが生まれます。子どもにとっては、それまで「ママ・パパ・自分」など家族だけだった世界を広げ、社会性や協調性、集団生活のルールなどを身につける良い機会となります。また、こうしたコミュニティとの関わりは同世代の子どもを持つ保護者同士の交流にもつながり、育児の情報共有や悩み相談などに活かせる場となるでしょう。
さらに、ピアノや水泳といった専門性の高い教室では、専門家から直接教えてもらえるため、子どもの才能や可能性の広がりに期待できます。習い事教室には、ご家庭だけではなかなか得られないたくさんのメリットがあるのです。
幼児教育は習い事教室に通わなくても、ご家庭でも行うことができます。主なものを見ていきましょう。
■しつけ
幼児教育において、先に挙げた習い事教室はあくまで補助的な役割に過ぎず、ご家庭でのしつけが最も大切だとされています。「おはよう」「いただきます」といった基本的な挨拶をすること、お礼を言うこと、食事のマナーなど、人として生活する上での基礎を教えることが幼児教育の基本です。
■ママ・パパとの遊び
絵本の読み聞かせやお絵描き、ブロック遊び、外遊びなど、ママ・パパと遊ぶことも幼児教育の一つです。公園や児童館といった公共の場に遊びに行くと、幼児教室に通わなくても、同世代の友だちとの関わり方や決まりを守って遊ぶことなどを学べるでしょう。
■教材
子どもが楽しみながら学べる知育教材をご家庭に取り入れるのも一つの手です。絵本、知育玩具、DVD、CD、タブレット、幼児ドリルなど、多様な教材から選択し、取り入れることができます。
様々な選択肢がある幼児教育。しかし、どれだけ保護者が「これは良い!」「色々やらせたい」と思っても、肝心の子どもが興味を示さなければ、意味がありません。子どもが「やりたくない」「興味がない」というものは無理強いせず、子どもの興味関心に沿ったものや、子どもが「やりたい!」と思うものを実践することが大切です。
どんな幼児教育が合うかは子どもによってそれぞれ。お子さんの興味関心を考慮しながら、ぴったりの幼児教育を見つけてみてくださいね。
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