1〜6 年の特色

啓林館がずっと大切にしていること

イメージ画像:ずっと大切にしてきたこと〈思考法編〉

ずっと大切にしてきたこと〈思考法編〉

ずっと大切にしていること1 年

100までの数表はなぜ1から始まっているのですか?

1年生では、具体的なものの数と対応させながら
数を学習していきます。
100までの数においても、具体物と対応させながら学べるよう数表を1から始めるようにしています。
啓林館では具体と抽象とを往還して学びを深めていくことを大切にしており、具体物の代わりに図を使って数や量を表して考えていく2年生の学びへとスムーズにステップアップできるように配慮しています。

イメージ画像:1年 p.102〜103

ずっと大切にしていること2 年

どうして17+4や21-8のような暗算を学習するのですか?

暗算の学習は、児童の数感覚を豊かにするとともに、計算技能を向上させるために取り上げています。
数感覚を豊かにすることは計算結果の見積もりや
誤りの発見に役立ちますし、簡単な計算は暗算でできるようにしておくことで後の学習に取り組みやすくなります。
例えば、3年生で学習する46×7のような筆算では、十の位の計算で28+4の暗算を行う必要が出てきます。

イメージ画像:2年上 p.20

ずっと大切にしていること3 年

分数を小数より先に学習する意図は何ですか?

啓林館では、前項で述べた「単位に着目する見方」
など、数学的な見方・考え方を児童が働かせながら理解を深められるよう配慮しています。
分数と小数の学習では、1に満たない大きさを表すために「1の何等分を単位とするか」を考えることが大切です。
分数を先に取り上げることで、目的に応じて単位を調整することの必要性を児童に感得させ、その経験をもとに小数の学習に取り組ませることで、
1の10等分を単位とするよさを感じ取りやすくなるようにしています。

イメージ画像:3下 p.38〜39

ずっと大切にしていること4 年

「見積もりを使って」というコーナーを設定しているのはなぜですか?

子どもたちにとって数量を見積もることやそれを判断にいかすことは簡単なことではありませんが、
「生きる力」としてはとても大切であるといえます。
そこで啓林館では、4 年生で四捨五入や切り上げ・切り捨てを学習する前にも、それまでに培った数感覚をもとに見積もりを判断する問題を設定しています。
1 ~ 3 年生では「買えますか? 買えませんか?」、
4 ~ 6 年生では「見積もりを使って」というコーナーを設け、系統的に「見積もる力・判断する力」の育成を図ることができるようにしています。

イメージ画像:4上 p.96〜97

ずっと大切にしていること5 年

「面積」の学習で、三角形から導入している意図は何ですか?

「面積」の学習では、直角に着目して底辺と高さを 見つけることが大切です。
そのため、直角に着目しやすい直角三角形から導入し、一般の三角形、平行四辺形へと展開していくようにしています。
また、「合同」の学習と同じように平面図形における数学的な見方・考え方として、三角形の場合をもとに他の図形について考えていくことができるようになっていることも特長といえます。
つまずきの多い高さが外にある場合については三角形と平行四辺形を同時に扱うことで、底辺・高さの概念の統合的な理解が図れるようにしています。

イメージ画像:5年 p.134〜135

ずっと大切にしていること6 年

「場合の数」で、先に組合せを扱っているのはなぜですか?

算数での「場合の数」の扱いは、中学校や高等学校の数学とは異なり、表や図などを使ってすべての場合を書き出します。
場合の数を初めて学習する子どもたちにとっては、
書き出す数が少ない組み合わせのほうが順列よりも易しいと感じられるため、組み合わせを先に扱うようにしています。
また、お菓子選びやリレーの順番といった子どもたちの生活経験においても、「選び方を考えて並べ方を考える」という思考の流れは自然なものといえます。

イメージ画像:6年 p.70〜71