わくわく算数1~6のご紹介
67/78

63事例●1年では,たし算・ひき算にはいる前に『ふえたり へったり』で,実際に増減する数量について体験し,演算の意味がとらえやすいように配慮されている。 【例】1年p.38-39●2年では,3の段の九九の構成や59+29+43,36×6,250÷36などの筆算の際に不可欠となる18+3のような計算を,基礎計算として,自然に念頭で処理ができるように筆算導入前に配置し,確実に定着できるように配慮されている。 【例】2上p.24-31●5年で『比例』単元が『小数のかけ算』単元の直前に設定され,小数のかけ算の式の意味が円滑に理解できるように配慮されている。 【例】5年p.28-31●テープ図,線分図,数直線など,後の学習で必要となる図については,『図をつかって考えよう』の中や巻末『算数資料集』で学年を追って系統的に扱われ,かき方も丁寧に説明されている。 【例】2上p.64-65/2下p.58-61/3上p.34-35/4下p.32-33 など●低学年では興味・関心の持続性を考慮して,1つの単元はできるだけ少ないページ数で構成されている。また,高学年では,関連する内容を連続させたり,同一の単元内で扱ったりすることで,関連づけながら理解できるようになっている。●習熟と定着がはかれるように,学期内に同一の領域が集中したり,特定の領域が抜けたりしないように,適切に分配されている。●目次では,単元内容と,それに関連する前学年までの既習事項が示され,系統をふまえて学習内容が概観できるようになっている。また,『これまでに学んだこと』『この本で学ぶこと』『学びのサポート』の3つの項目に分けられ,本の構成が視覚的にわかりやすく示されている。●各単元は,左ページから始まるようになっており,『みんなで学ぼう』というタイトルで課題設定文を明示することで,児童が見通しをもって単元の学習に入れるように配慮されている。 【例】2上p.24/3上p.10/6年p.42 など●各時間には,適宜,学習の『めあて』と『まとめ』が設定してあり,その時間に学習する内容を概観できるように配慮されている。 【例】2上p.53/3上p.26/4下p.4/5年p.41/6年p.134-135 など●例えば,以下のように時間数やページ数が変更されている。【全体】『復習』を学期の中間と期末に計画的に配することで,全体の時間数の調整がはかられている。また,『わくわく算数ひろば』(活用単元)を学期末に位置づけて柔軟に扱えるようにするなど,カリキュラム・マネジメントにも配慮されている。【1年】1年の巻頭では,幼保小連携の観点からスタートカリキュラムに対応した『わくわく すたあと』を設定し,入学当初の学びを3段階に分けて構成している。 【例】1年表見返~p.17【2年】『たし算とひき算のひっ算(1)』『たし算とひき算のひっ算(2)』では,ページを増やして『計算のしかた』を図的にわかりやすく表現したり,ノート例を入れたりして充実が図られている。 【例】2上p.48-61【3年】『あまりのあるわり算』では,つまずきの多い『あまりを考えて』のページ数と時間数が増やされ,丁寧に扱われている。   【例】3上p.111-112【4年】『折れ線グラフ』は,理科の学習で使えるように指導時期が早められ,複数系列のグラフ(2本の折れ線グラフ)や組み合わせたグラフ(棒グラフと折れ線グラフ)に関する内容が新設されている。また,『割合』単元が新設され,5年の割合の学習につながる整数倍の簡単な割合が,関係図のかき方とともに丁寧に扱われている。【5年】『比例』『小数のかけ算』『小数のわり算』は,つまずきの多い「小数の乗除の意味理解」への対策として,『比例』単元の新設,「純小数(1より小さい小数)」の扱いの強化など,内容が大幅に見直されている。【6年】『文字と式』は,ページ数と時間数を増やし,センテンス型の式(y=ax+b等)への過程が丁寧になるように,フレーズ型の式(ax+b等)もしっかりと扱っている。●『練習』『復習』を計画的に設定し,各学年20~30時間程度の時間をあて,学習内容の理解の定着と知識の持続が図れるように配慮されている。●各巻末には『じゅんび』や『もっと練習』が設けられ,適宜柔軟に時間を使って補えるように配慮されている。●年間配当時数を160時間以内(1年は127時間)とし,標準時数よりも余裕をもたせた分量で構成して,繰り返し練習や復習,補充的・発展的な学習などを確保できるように配慮されている。 【例】1年:127時間/2年:156時間/3年:160時間/4年:160時間/5年:158時間/6年:140時間●1単位時間の授業の分量が勘案され,授業の区切りがページの途中にこないように配慮されている。●時間毎にテーマとなる主問題[],めあてとまとめ,練習問題[]を設定して,学習の流れがとらえやすいようになっている。●〈ひなた〉,〈だいち〉など児童といっしょに学んでいく児童キャラクターが設定され,そのつぶやきや発言に児童が共感しながら,考える際のヒントにもなるように工夫されている。 【例】1年p.89/2上p.88/4下p.36/5年p.134-135 など●めあてにつながる児童キャラクターの発言には,『学びのめばえ』が添えられて,学習の流れがつかみやすくなっている。 【例】2上p.88/4下p.36/5年p.134-135 など●ヒントや考え方の方向を示すキャラクター〈えんぴつくん〉が,児童の活動を援助し,学習意欲を喚起させるよう工夫されている。 【例】2年上p.7/3上p.31/4年上p.37 など●児童の生活経験や算数の学習経験を重視した素材や活動的な題材が取り上げられ,児童が興味・関心をもてるように構成されている。また,社会,理科,家庭科,体育などの他教科に関連した素材も取り上げられている。 【例】1年p.22-23(いす取りゲーム)/2下p.42-43(動物囲み)/3上p.74-77(すきな遊び調べ)/4上p.26-27(気温の変化)/5年p.100(試合の組分け)/6年p.112-113(オーロラソースづくり) など●素材は写真やイラストなどを用いて児童が楽しく学習できるように工夫されている。 【例】2上p.10-11/2下p.42(141)/3上p.116-117/4下p.20-21/5年p.10/6年p.10-11 など●活用のページ『わくわく算数ひろば』は,児童の知的好奇心をくすぐり,主体的に探究活動に取り組めるように配慮されている。 【例】3上p.92-95/5年p.92-97,186-187/6年p.202-207 など●巻末の『学びのサポート』では,児童の興味・関心に応じて自主的に取り組むことのできる内容が取り上げられている。 【例】2年上p.121-141,2下p.121-135/3下p.115-135/4上p.139-168/5年p.247-296/6年p.249-292 など

元のページ  ../index.html#67

このブックを見る