わくわく算数1~6のご紹介
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57事例●思考の助けとなる図,表,式などを多く例示し,話し合いの場面では,根拠や手順などを説明する活動を通して数学的な思考力や表現力の育成が図られている。 【例】2下p.58-59/3上p.34-35/4下p.32-33/5年p.124-125/6年p.124-125 など●『学びを深めよう』では,問題解決の際に有効な考え方(思考法)や図,表などのかき方(基礎操作)が丁寧に記述してあり,児童がそれらを使って問題を解決する力が伸ばせるように配慮されている。 【例】2上p.66-69,116-117/3上p.34-35/4下p.32-33/5年p.234-235/6年p.178-179 など●4年以降では,算数・数学で大切となる「類比」「帰納」「演繹」の考え方が,それぞれ「にている」「きまり」「もどる」のロゴをつけて示され,巻末にはそれらが『算数でよく使う考え方』としてまとめられており,児童が問題解決の際に活用できるように配慮されている。 【例】4上p.94,130-131,4下p.78,136/5年p.36,282-283/6年p.178-179,278-279 など●児童の主体的な学びとなるように,課題発見につながる子どもの考えや気づきを『学びのめばえ』として取り上げている。●多様な考え方を充実させ,話し合いの場面も適宜設定することで,主体的・対話的で深い学びが実現できるようにしている。また,そのモデルが巻頭の『わくわく算数学習』で示されている。●既に学習した方法と同じように考えを進めていける場面には[]というマークがつけられ,児童が主体的に学習を進めていけるように配慮されている。 【例】2下p.31/3上p.47/4上p.45/6年p.22-23 など●3年以上には,学んだことを活用して身の回りの生活改善をPDCAサイクルに則って計画し,実践する『みらいへのつばさ』が設けられている。 【例】3下p.106-109(健康)/4下p.110-113(環境)/5年p.238-241(食育)/6年p.204-207(国際協力)●活用のページとして,『算数ラボ』『算数の自由研究』などが設定され,探究的学習を実践しようとする態度が育つように配慮されている。 【例】3上p.94-95,3下p.54-55/4上p.98-101/6年p.90-91,182-183 など●『みらいへのつばさ』『どんな計算になるのかな』『やってみよう』『さがしてみよう』などで,日常生活に算数の知識・技能を活用する活動が設定されている。 【例】3上p.92-93,3下p.11,35,106-109/6年p.19,35,204-207 など●単元末の『ふりかえろう』には,単元全体を通した総括としての感想をかく場が設定され,算数のよさを感得し,進んで活用しようとする意欲や態度が育成できるように配慮されている。 【例】2上p.47,61/4下p.17,31/6年p.25,35 など●情報を適切に解釈し,取捨選択したり,また関連づけたりするなどの力が養えるように,活用のページ『みらいへのつばさ よみとろう』では,資料や長文のよみとりが取り上げられている。 【例】3下p.106-107/4下p.110-111/5年p.238-239/6年p.204-205●複数系列のグラフ(2本の折れ線グラフ)や組み合わせたグラフ(棒グラフと折れ線グラフ)に関する内容の新設など,統計的な学習内容の改善・充実が図られ,問題を統計的に解決する力がつくように配慮されている。 【例】4上p.34-35,37/5年p.204-205 など●プログラミング的思考が育めるような内容について,その初出場面に[]のマークがつけられ,児童も教師も意識できるように配慮されている。 【例】1年p.127/3上p.39/4上p.40-41/5年p.102,236-237/6年p.96,182-183 など●4年『1けたでわるわり算の筆算』では,プログラミング的思考として,わり算の筆算のアルゴリズムの手順が強調され,最後に「おろすものがなくなると,おわり」という吹き出しが示されている。 【例】4上p.40-41 ●単元導入などは,日常の事象や既習事項から問題を見いだすような場面になっており,問題解決を通して理解が深まっていくように構成されている。『学びをいかそう』では,日常の事象や算数の学習場面から見いだした問題を解決する活動が取り入れられている。●『図を使って考えよう』の単元等で図の見方やかき方が丁寧に扱われ,巻末の算数資料集にも『図のかき方』を掲載するなど,数学的活動の一層の充実に向けての配慮がなされている。 【例】2上p64-65,138-139/3上p.34-35,150-151/4下p.32-33,134-135/5年p.124-125,284-285 など●『学びをいかそう やってみよう』では,学習したことを算数や生活に生かして,算数の有用性を実感できるように配慮されている。 【例】3上p.33,57,129/4上p.37,64,135/5年p.27,51,73/6年p.25,35,111 など●『算数ラボ』では,学習したことを基に実際の活動を通して確かめることによって,算数の面白さを実感できるように配慮されている。【例】3下p.54-55/4上p.98-99/5年p.236-237/6年p.182-183●2年以降では,学習する単元の内容に関連する既習事項が巻末に『じゅんび』として取り上げられ,新しい単元に入る前にレディネスチェックできるように配慮されている。 【例】3上p.104「あまりのあるわり算」の前にp.137で「わり算の意味やその計算」を扱う/5年p.128「面積」の前にp.251で「長方形・正方形の面積」や「四角形の性質」を扱う など●各学期の中間・期末にあたる時期に『復習』を配置して,その学年や前学年の内容だけでなく,習熟が必要な計算問題などはさらに前の学年に遡って取り上げ,定着・維持ができるように配慮されている。 【例】3上p.50-51/6年p.92-93 など●各時間の練習問題・適用問題に加えて,巻末に2段階のレベルの『もっと練習』のページが設定され,個に応じて知識・技能の定着と維持が図れるように配慮されている。 【例】2上p.126-135/3下p.120-129/6年p.256-275 など●「C 測定」領域(1~3年)の学習内容は,4年以降においても活用されている。●『小数のかけ算』の学習で,既習の面積や体積の公式を取り上げ,小数に拡張しても図形の公式が使えることを調べる場面がある。また,面積や円周の学習で,比例の関係を調べる場面がある。 【例】5年p.44-45,147,198/6年p.33,50-51 など●スタートカリキュラムに対応して,1年巻頭に『わくわく すたあと』が設定されている。『わくわく すたあと』は,書き込みやすい特別な用紙が使われ,内容が3段階のアイコンで示されている。 【例】1年表見返~p.17●5,6年では,年間1冊という中学校と同じ合冊の形態をとっており,中学校での学習形態の素地経験ができるように配慮されている。また,中学校で学習する内容についても『数学へのとびら』や『中学校で学ぶ「数学」の簡単なしょうかい』で触れられている。 【例】5年p.111/6年p.228-230●中学校でつまずきが多く見られる文字式については,小学校で素地となる内容が1~6年を通して,具体から徐々に抽象化するよう系統的に取り扱われている。 【例】2上p.29(□に色々な数字カードをあてはめて計算する)/3下p.94-99(□を使った式)/4下p.88(言葉の式→,を使った式→○,△を使った式)/5年p.228-233(表→○,△を使った式)/6年p.26-35(文字を使った式) など

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