生活科内容解説資料
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編集の基本方針“21世紀をよりよく,たくましく生きるために,人としてもつべき英知をみがくことのできる教科書”1児童にとって,関心と意欲をもって活動に取り組み,その成果を振り返りながら身の回りの人々と伝え合い,自己理解を深められる教科書3保護者や身近な大人にとって,児童の学びや成長のようすが分かり,自立への基礎を養うための支援や助言の仕方が分かる教科書2教師にとって,活動の流れや支援の方策がわかりやすく,的確な児童理解によって学習活動を導くことができる教科書 改訂にあたっては,生活科創設後7代目の教科書として,教育基本法及び学習指導要領の精神に則り,これからの時代に,子どもたち一人一人が自らの学びを成立させ,心豊かに,たくましく生きる力を育てることのできる教科書を目指して編集しました。 まず,低学年児童にふさわしい自律的な行動と協働する態度の基本を身に付けさせるとともに,つねに想像力をはたらかせて学ぶようにうながし,自他の命と安全を大切にしながら,ともにたくましく生きることを励ます教科書を目指しました。 次に,児童が「わくわく」して何度も見たいと思える教科書にしました。加えて,経験を活かして,次に行いたいことを考え,自らの成長に気付きながら「いきいき」と生活できるようになる教科書に仕立てています。そして,思いを素直に表現し,すすんで交流することで,それらを一連の意味ある出来事として捉え,自己理解を一層深められる教科書になることを目指しました。 次に,体験させたい活動を精選して示すとともに,児童の特質を的確に理解し,それらを導く方策と,「幼保小・3年生の縦のつながり」,「同学年他教科の横のつながり」の学習の展望をもつことができる教科書にしました。また,指導や支援のあり方について提示し,生活科の授業のイメージがもちやすい教科書にしています。 最後に,「どのようにすれば,児童が,人として,たくましく,かしこく,自立して生きることができるようになるのか」,保護者,あるいは身近な大人が,生活科のねらいや内容を正しく理解でき,家庭や地域での適切な協力の仕方や,児童が安心して過ごせるようになるための助言を指し示す教科書にしました。 子どもが,痛ましい災害,事故等に巻き込まれることなく笑顔で育っていくことが,私ども大人の望みであり,使命です。ぜひ,先生方のみならず保護者の方など,子どもたちに身近な大人の方たちにも手に取っていただき,子どもの学び,成長をどのように支えていけばよいか,ともに考え合える教科書になればと,切に願っております。編集委員長寺尾愼一 前福岡教育大学 学長未来を切り啓く子どもたちへ未来を切り啓ひらく子どもたちへ
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