施設紹介

神奈川県立生命の星・地球博物館

イメージ画像:神奈川県立生命の星・地球博物館 イメージ画像:神奈川県立生命の星・地球博物館

展示(てんじ)物などのしょうかい

巨(きょ)大な恐竜(きょうりゅう)やいん石(せき),豆つぶサイズのこん虫まで,1万点もの実物標本を展示(てんじ)し,時間の流れにそって地球の歴史と生命の多様性をしょうかいしているのが,神奈川県立生命の星・地球博物館です。

4つの展示室から構成されている常設(じょうせつ)展のほかに,テーマの決まった特別展や企画(きかく)展などがあります。そのほかに,2階には自然誌関連の図書資料を集めた「ミュージアム・ライブラリー」,3階には,コレクションや項目別に分けた博物館所蔵の標本を高さ3.2mの巨大な百科事典に見立てて展示した「ジャンボブック展示室」があります。

イメージ画像:ジャンボブック展示室

1階「地球を考える」

水と緑でおおわれた地球はどのように生まれたのでしょうか。地球誕生(たんじょう)のなぞを知るときに大切なことのひとつが,宇宙(うちゅう)空間から地球に向かって落下した「いん石」がどのようなものであるかを調べることです。
「いん石」は「宇宙からの贈(おく)り物」とも言われ,それにふくまれている成分を調べることで,宇宙や地球のなぞを解き明かすきっかけにもなる重要な「カギ」と言えます。ここでは,展示されているさまざまないん石を観察(かんさつ)してみましょう。

いん石と同じくらい重要なのが,わく星にあるさまざまな大きさの丸いくぼみ,クレーターです。太陽系の探(たん)査(=調査)が進み,月だけではなく,他のわく星やわたしたちの住む地球にもクレーターは発見されました。クレーターは長い年月,どうしてできたのかがなぞでしたが,いん石がわく星や星の表面にぶつかったものであることがわかっています。

イメージ画像:いん石を観察

この展示で注目したいのが,「地球がどのような仕組(しく)みで営(いとな)まれてきたか」ということ。どのように内部の熱エネルギーを放出しているのか,火山活動や地震(じしん)が起きているのかということを展示物を通して理解(りかい)していきます。

世界最古の化石は,オーストラリアの北西部に分布する約35億年前の地層(そう)から発見されました。地球が生まれてから10億年ほどたった後のことでした。その後,生命が自ら酸素を作り出し,生物の進化が始まりました。

イメージ画像:地球や火山活動,地震などを理解

1階「生命を考える」

地球からどのように多様な生命が生まれたのでしょうか。注目したいのが,2億2000万年ほど前,は虫類から進化した巨大な恐竜と,3800万年前,小さな動物から進化したゾウの巨大な骨格標本(こっかくひょうほん)です。

また,テーマのひとつである「多様性」が何をもたらし,今後どのように変化していくのかということにもふれた展示は,未来を生きていくわたしたちにとって大切なことを教えてくれます。

イメージ画像:骨格標本イメージ画像:今後どのように変化していくのかということにもふれた展示

「神奈川の自然を考える」

ここでは,日本のほぼ中央に位置し,温暖な気候に恵まれ,地形の変化が豊(ゆた)かな神奈川県の多様な自然について,しょうかいしています。
海底が変化に富んでいるので,さまざまな生物たちが育(はぐく)まれてきた「相模湾(さがみわん)」は,「生きている化石」と呼ばれる生き物たちが多く生活していることでも知られています。

植物としては,神奈川県の丹沢(たんざわ)や箱根などの山地は,ブナの林が多く見られます。多くの木が生きぬくことができなかった氷河(ひょうが)時代をもたえぬいたのがブナの木と言えます。

イメージ画像:生きている化石イメージ画像:ブナの木

「自然との共生を考える」

地球は生命を育みましたが,生命,特に人間はこの豊かな地球の環境(かんきょう)を少しずつ変えてしまっています。未来に向かって,環境をはかいせずに自然と共生するには,どうしたらよいのでしょうか。この展示では生物の一員である人間があたえているえいきょうを考えます。

イメージ画像:「自然との共生を考える」

SEISAミュージアムシアターに行ってみよう

1階には,展示物の理解をより深めるための映像(えいぞう)を見ることができるSEISAミュージアムシアターがあります。200インチの大型スクリーンでは,ハイビジョン映像番組を見ることができます。クイズの答えにしたがってストーリー展開が変化する形式のインタラクティブ・クイズという番組もあるので,子どもから大人までだれもが楽しめます。なお,上映時間や場所,内容などは変わる場合もあるので,HPでご確認(かくにん)ください。

イメージ画像:SEISAミュージアムシアター

博物館からのメッセージ

神奈川県立生命の星・地球博物館へようこそ。「地球と生命」・「自然と人間」が共に生きることをテーマとした自然史系博物館として1995年に生まれました。2018年10月には700万人の来館者をお迎(むか)えすることができました。地球全体はもちろん,神奈川を中心として,自然科学に関する資料を収集・管理・調査し,次の世代へ伝え,引きつぐこともわたしたち博物館と学芸員(がくげいいん)の大事な役割(わり)のひとつです。ぜひ足を運んでいただき,地球や自然への新たな発見や愛着,そして,地球と生命の素晴(すば)らしさを改めて実感していただければ幸いです。

本ページは神奈川県立生命の星・地球博物館のホームページを参考に作成いたしました。また使用している画像は神奈川県立生命の星・地球博物館の許可を得て掲載しています。