施設紹介

ふじのくに地球環境史ミュージアム

イメージ画像:ふじのくに地球環境史ミュージアム イメージ画像:ふじのくに地球環境史ミュージアム

てんじ物などの紹介

「ふじのくに地球環境史(ちきゅうかんきょうし)ミュージアム」は,2016年3月に日本初(はつ)の「地球環境史」を学べ,「考えるミュージアム(museum,英語で「博物館(はくぶつかん),美術(びじゅつ)館」の意味)」として生まれました。「地球環境史」とは,自然(しぜん)や動植物などの様子を科学的かつ歴史的に調べる一方,人と自然が関わった地球環境問題などをふくむ地球環境学からも調べる新しい学問です。
2013年,ユネスコ(国連教育科学文化機関)から人類がわかちあうべき「顕著(けんちょ)な普遍(ふへん)的なかちがある」と認められ,世界文化遺産に登録された富士山(ふじさん)をはじめとする静岡(しずおか)の豊(ゆた)かな自然,生息するさまざまな動植物や人と自然がどのように関わってきたかなどを調べつつ,かこ・げんざいの地球環境,そして,人と自然の未来(みらい)を示したいと,地球環境史ミュージアムが「ふじのくに」静岡に生まれました。また,使われなくなった静岡県立静岡南高校を改修(かいしゅう)し,「考えるてんじ」をテーマにして製作されたてんじ室は,そのすぐれたデザインによって,数々のデザイン賞を受賞しています(写真はドイツデザイン賞を受賞したてんじ室「ふじのくにの海」)。
以下の10のてんじ室と地球史の旅というろうかにてんじされた標本箱が常設(じょうせつ)てんで見られます。

イメージ画像:てんじ物などの紹介

展示室(てんじしつ)1「地球環境史との出会い」

これまで海や大地で起こってきたことがら,過去のできごとの数々は,人と自然の歴史の積み重ねです。ここでは,「地球かんきょう史とは何か?」について,てんじ物を通して,じっくり考えてみましょう。

イメージ画像:展示室(てんじしつ)1「地球環境史との出会い」

展示室2「ふじのくにのすがた」

自然のおかげで,私たち人間は豊かなくらしを送ることができますが,時として人間のくらしに脅威(きょうい)を与えます。2つの面を持つ,ふじのくにのすがたに,あなたは何を考え,思うでしょうか。

イメージ画像:展示室2「ふじのくにのすがた」

展示室3「ふじのくにの海」

最も深い水深が約2500mで,日本一深い湾(わん)である駿河(するが)湾には,約1000種の魚類が生息していると言われています。日本には約4500種の魚がいると言われていることから,駿河湾にいかに多くの種類の魚が生息しているかがわかるでしょう。ここでは駿河湾をじっさいに泳いでいた魚類の標本などがずらりとならびます。

イメージ画像:展示室3「ふじのくにの海」

展示室4「ふじのくにの大地」

「食う」—「食われる」という関係の食物連鎖の様子がふじのくにの大地でどのように起こっているのでしょうか。わかりやすくてんじされています。

イメージ画像:展示室4「ふじのくにの大地」

展示室5「ふじのくにの環境史」

縄文(じょうもん)時代から現代までの歴史の中で,
ふじのくにの人々と自然かんきょうの関係はどのように変化してきたのか,パネルやミニチュアなどを使って,しょうかいされています。

イメージ画像:展示室5「ふじのくにの環境史」

展示室6「ふじのくにの成り立ち」

静岡県内から産出された岩石や鉱石(こうせき),そして,化石を調べることで,ふじのくにの土地がどのように形づくられてきたか,また,どんな生物が生息していたのかが明らかになります。

イメージ画像:展示室6「ふじのくにの成り立ち」

展示室7「ふじのくにの生物多様性(せい)」

この地域から収集した標本がならびます。これらを通して,ふじのくにがいかに多様な生物に恵まれているかがわかります。南アルプス,富士山,伊豆半島(いずはんとう),駿河湾など,変化に富んだふじのくにの自然が豊かな生物を育(はぐく)んでいることが理かいできるでしょう。

イメージ画像:展示室7「ふじのくにの生物多様性(せい)」

展示室8「生命のかたち」

魚類,鳥類,両生類,は虫類,ほ乳類の5類からなるのが「せきつい動物」です。この部屋には,ほ乳類のひとつである人間もふくめたせきつい動物の骨格(こっかく)がてんじされています。

イメージ画像:展示室8「生命のかたち」

展示室9と展示室10の「地球家族会議」に参加してみよう!

展示室9「ふじのくにと地球」/展示室10「ふじのくにと未来」

この2つは「地球家族会議」という対話型のてんじです。「地球家族」とは,「わたしたちは1つの星に生きる家族である」という考えから生まれた言葉です。展示室9では,「地球環境リスク」,展示室10では,「100年後の静岡が豊かであるためにできること」などについて話し合います。
この地球家族会議の司会進行役をつとめるのは,ミュージアムインタプリター(てんじ交流員)とよばれるさまざまな分野の専(せん)門家です。地球家族会議は1回20分で,2016年のオープニングから毎日4回から6回行われています。ミュージアムインタプリターが変わったり,テーマがことなったりするので,何度参加しても新しい発見があるはずです。
開催(かいさい)時間など,くわしくは直接(ちょくせつ)ミュージアムまでお問い合わせください。

イメージ画像:展示室9「ふじのくにと地球」イメージ画像:展示室10「ふじのくにと未来」

ミュージアムからのメッセージ

「ふじのくに地球環境史ミュージアム」はてんじ物を見て,自分で考えてみるミュージアムです。「自分で考える」ということは,「自分の力で未来を切り拓(ひら)く」ということにもつながっていきます。つまり,「自分で考える」=「生きる力をかくとくする」ということでもあります。富士山や南アルプス,駿河湾,太平洋,それら陸(りく)と海とを結ぶ富士川,安倍川,大井川,天竜川(てんりゅうがわ),そして,伊豆半島や浜名湖(はまなこ)のある静岡県は,めぐみ豊かな自然と人間の共存(きょうぞん)が可能(かのう)な地域と言えます。そんな地域から世界に向けて,地球環境史を発信していくことは,このミュージアムの使命であると思っています。ぜひ,このミュージアムにいらしてください。無数(むすう)の生命のかがやきを感じて,生きる力をえられるよう,研究員,NPOの方々,ミュージアムインタプリター,ミュージアムサポーター,そして,職員一同(しょくいんいちどう)がみなさまのおこしをお待ちしています。

イメージ画像:ミュージアムからのメッセージ
本ページはふじのくに地球環境史ミュージアムのホームページを参考に作成いたしました。また使用している画像はふじのくに地球環境史ミュージアムの許可を得て掲載しています。