図形の拡大・縮小

図形の位置や形や大きさを変えることを図形の変換といい,合同変換,相似変換,アフィン変換,射影変換,位相変換などがありますが,小学校では,
合同変換(移動)…形,大きさを変えないで,位置だけを変える変換
相似変換(拡大,縮小)…大きさは変えるが,形は変えない変換
の2つを扱うことになっています。
また,小学校では「相似」という用語は用いないで,拡大図・縮図という形で相似の概念を指導することになっています。
平面上で図形を拡大または縮小する場合,対応する辺や角の間には,次の性質が成り立ちます。

拡大図や縮図の意味を理解させるには,もとの図を,横の方向に2倍にした図,縦の方向に2倍にした図,縦と横の両方向に2倍にした図を示し,形が同じといえるのはどれかという課題で学習を進めるのが効果的です。

拡大図や縮図をかくには,方眼紙を使う方法,合同な三角形のかき方を利用する方法,1つの頂点を利用する方法などがあります。この3つの方法は,その有用性や将来の発展からいっても,いずれも大切なものです。