未知数と変数

数量の関係を考えるとき,大きさがわかっていない数量を□やxなどを使って表しますが,その□やxを未知数といいます。これに対して,大きさがきまっていない数量を□やxなどを使って表したとき,それらを変数といいます。
未知数といったときは,未だ知られざる特定の数値を表すという感じですが,変数といったときは,いろいろな数値を取りうる数(place holder)という見方ができます。小学校の段階では,□やxなどに数をあてはめて調べさせるなど,後者の見方を強調して扱うことになります。

上の例では,代金は,○×6と表せますが,この○は,50,60,70,80の値をとることができ,変数としてのはたらきをしているわけです。
また,第6学年からは,○や△の代わりに文字を使うことになります。
xとyを使った式において,xの値をいろいろに変えてyの値を求め,xやyの変数としての意味の理解を深めていきます。例えば,下のようにx×6+70=yの式にxの値をあてはめていきます。