分数の意味には,割合を表す分数があります。
例えば,
「2mは3mの何倍にあたりますか。
2÷3=2/3 2mは3mの2/3倍」
このとき,2mは3mの2/3ということがあります。この2/3を割合を表す分数といいます。
割合を表す分数は多くの場合「の」がつくことから,「の」つきの分数ということもあります。
生活の場で分数が使われているのを調べてみますと,そのほとんどが割合を表す分数といっていいほどです。分数がオペレータを思わせる記数の仕方をしていることからでしょう。割合を表す分数に対して,たし算やひき算に使われる分数は,量の分数といわれ,量の大きさを表現する分数です。やがて数の分数に発展させます。
割合を表す分数は,分数のかけ算(割合の第2用法)によく使われています。
関係図を使ってかけ算になることを考えさせることが大切です。
分数のわり算にも割合を表す分数がよく使われています。関係図を使ってもとの数を2/3倍したのだから,もとの数を求めるには,2/3でわればよいことに気づかせることが大切です。