Fun with MATH 算数で遊ぼう

Challenge! 英語で算数!

単元名

かぞえてみよう 1~10

白川町立白川北小学校 奥田 真穂

本実践について

(1)指導にあたって

本単元は,1年生の3学期に算数の学習のふりかえりと関連付けて行った。本校では1年生の外国語活動は年間10時間実施している。内容としてはあいさつや身近な動物や虫,野菜や果物などを題材とする活動を行ってきた。従って,本単元は算数で今年学習している1~10ではあるが,英語での数字の学習は初めての体験であり,児童はとても楽しみにしていた。
1年生の発達段階を考え,歌や具体物の操作のゲームを中心に学習し,算数セットの数カードを使用するなど,無理なく1~10までに慣れ親しめるようにした。

(2)単元について

本単元では,単元を通して1~10の英語表現を扱った。他教科で学習したことを外国語活動で新しい知識として学習できる体験は,1年生児童にとって楽しい体験であると考えた。毎時間Warm-upでは7 Stepsの歌を前や後ろに歩きながら歌うことで,歩く歩数と数字の英語表現を無理なく一致できるようにした。また,耳慣れしている数字の英語表現もあるが,あまりなじみのない数字の表現もあるので最初はできるだけインプットを中心としたゲームを「Fun with MATH」に掲載されている内容から行い,算数の復習を英語でもできるようにしたいという児童の活動意欲を高めることを考えた。第3時では,無理なく児童自身が数字を英語で話したくなるような活動を仕組み,慣れ親しんでいない数字については,さらに表現に慣れ親しめるように思わず話したくなり,話したらよかったと思えるような活動を工夫した。また,どの時間でも具体物を操作しながら発話する活動を大切にし,数字とその英語表現が体験的に理解できるように仕組んだ。

単元指導計画(全3時)

指導のねらい Fun with MATH(啓林館算数教科書英訳本)
1 ならべようゲームやかぞえようゲームを通して,1~10までの数の数え方に慣れ親しむ。 1 P17
Line up game Count game
2 くらべようゲームやかぞえようゲームを通して,1~10までの数の数え方に慣れ親しむ。 1 P17
Compare game
1 P4.5 P6.7 P14.15
おはじきをおいて数えよう
3 かぞえようゲームやじゃんけんパフェゲームを通して,1~10までの数え方に慣れ親しみ,友達と数を数えながらコミュニケーションを図ろうとする。 1 P4~15
友達に○○の数を教えてあげよう

本時の展開(2/3)

(1)目標

くらべようゲームやかぞえようゲームを通して,1~10までの数の数え方に慣れ親しむ。

(2)Fun with MATH1(KEIRINKAN)との関連

①P17 くらべようゲーム(Compare game)

P17で扱っているCompareをゲームにし,児童の算数セットにある1~10の数カードを用いてペアで大きさ比べを行う。「one,two,three」と言いながらカードを出す。出たカードの数を言い,勝った方がおはじきをもらう。5回行い,最後に自分がもらったおはじきの数も英語で数えることで教材化を図った。

②P4.5 P6.7 P14.15 おはじきをおいて数えよう

P4.5 P6.7 P14.15の見開きページでその中の挿絵を活用して,それぞれが好きなものの挿絵におはじきをのせて数を数えることで教材化を図った。

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①くらべようゲーム(Compare game)を楽しむ児童

児童は知らず知らずのうちにだんだん大きな声になっていく。何度も何度も繰り返しゲームを楽しむうちに1~10までの英語の数え方に慣れ親しむことができた。

②おはじきをおいてかぞえようゲーム(自分の好きな色のおはじきを置く児童)

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たくさんある挿絵の動物や花やお菓子から自分が好きなものを決めて数を数え,その数を友達と交流する。教科書をカラー印刷しラミネート加工することで児童にとって扱いやすい教材とする。

(3)展開

過程 学習活動 指導上の留意点・評価

1 Greeting

  • 元気よく話す
  • ♪7 Steps♪では,歌いながら,数字の数だけ7歩前に進む。その後,3歩ずつ2度下がり,2回繰り返す。教室を自由に歩き,歌の最後に自分の席にもどるようにし,意欲的に取り組ませる。
  • 数字の英語表現を体験的に理解させる。
  • くらべようゲームも数えようゲームも,算数の学習で行ってきた内容を英語で行うことに楽しさがある。Fun with MATH1 P17を開き,算数の学習と同じであることを確認する。
  • 机は1つ。イスを持って移動する列を決めておき何度かペアを変えて繰り返すことで,児童はどんどん声が大きくなり自信を持ってくると考えた。
  • 教師はFun with MATH1 P4.5 P6.7 P14.15の拡大図で児童の数えた数をもう一度確認する。
  • ただ数えるのではなく,自分の好きなものを見つけ,その数を友だちに紹介することで,その子なりの話したくなる思いを大切にする。
  • 教材化したFun with MATH1 は3種類ともラミネート加工し,人数分準備し,何度も取り組めるようにする。
外国語への慣れ親しみ
10まで数の言い方に慣れ親しんでいる。
(観察)
導入

2 Warm-up

  • ♪7 Steps♪
  • 数に合わせて前や後ろに歩きながら,楽しく歌う。
課題把握

3 Today's aim

  • モデルスキットを見て,本時の課題をつかむ。
  • 1~10まで えいごでかぞえよう

展開

4 Activities

  • 教師によるデモストレーションを見てゲームのやり方を知る。
(1)くらべようゲーム(Compare game)
Fun with MATH1 P17使用
S1S2:
one,two,three.
  • よくきった裏返しの数カードを1枚出す。
S1:
five
S2:
nine
  • 自分のカードの数字を答える。
S2:
Wow! I win.
  • 大きい数カードの児童がおはじきをもらう。
  • 5回行い,勝った数のおはじきを数える。
  • 何度かペアを変えて繰り返す。
(2)かぞえようゲーム
Fun with MATH1 P4.5 P6.7 P14.15使用
  • 見開きページ3枚のラミネート教科書を見て,自分の好きなものにおはじきをのせて数え,一つ一つ指さしながらみんなに紹介する。
S1:
I like frogs.
S1:
one,two,three,four,five,six.
S1:
Six frogs.
S:
That's right.Six frogs.
  • 全員で一緒に数を確認し,数が正しいことを評価する。
  • 全員が話す時間を確保する(同じものを数えても良い。)
評価

5 Comments

  • 教師の評価を聞く。
  • 本時の活動を振り返り,ワークシートに振り返りを記入する。

6 Greeting

  • 元気よく話す。

指導の成果と課題

(1)成果

(2)課題

参考資料

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◇振り返り自己評価カード

  • 1年生ということもあり,3つの観点について,毎時間花丸で振り返りを行った。

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◇Fun with MATH1(KEIRINKAN)とわくわくさんすう1(啓林館)の拡大

  • たくさんのページを掲示できるように準備した。

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◇第3時 Hi,friends!2 Lesson1電子教材の使用

  • 音声が聞けて,確認できる電子黒板は児童に大好評であった。