2つの数a,bがあるとき,
となるmを,a,bの相加平均(算術平均)といいます。平均には,このほかに,
などがありますが,ふつう,平均といえば,相加平均のことをさします。以下がその問題です。
この場合,3つの数の平均ですから,
(210+200+250)÷3=220 平均220mL
として求めることになります。
公式として平均=合計÷個数が導き出されますが,合計した個数とわるときの個数とが一致しているかに注意することが大切です。
ところで,上の平均を求めるのに,ジュースの量がいずれも200mLを越えていることに着目すると,もっと簡単に計算できます。つまり,200mLより多い部分だけをとって平均を求め,それに200mLをたして全体の平均を求めるのです。
(10+0+50)÷3+200=220
このとき,200mLを仮平均(仮の平均)といいます。
なお,平均の問題には,下の表のように,いくつかの組の個々の平均がわかっているとき,それから全体の平均を求めるものがあります。
この場合には,単純に(15+10)÷2として平均を求めることはできません。Aグループ18人,Bグループ12人のように度数が異なるので,
(15×18+10×12)÷(18+12)
として求めることになります。