数図と数直線

数図とは,数を一目で捉えられるように図式化したもので,第2学年の教科書では,次のようなものを用いています。

上の数図は,一万の大きさを視覚的に捉えさせ,数の量感を得させることをねらいとしていますが,「10が10で100」「100が10で1000」「1000が10で10000」といった数の構成の理解にも役立ちます。また,数図の一部を紙で覆い,残りの*の数をいわせたりするなど,有効に活用できます。
数直線は,第1学年から導入され,第3学年で用語を指導することになっています。
数直線は,単に自然数の系列を直線上に表すというだけでなく,数の大小関係,順序関係など抽象的な数としての性質を一層はっきり捉えることができます。
第1学年では,数を1つずつ全部目盛った数直線を使用していますが,第2学年からは上の数直線のように100ずつや1000ずつに目盛った数直線や途中だけのものを示したりして,数図と合わせて,大きな数の理解に活用しています。
数図の量感,数直線の連続性等,それぞれのよさを十分にいかして指導することが大切です。