頭加法というのは,たし算をするときに上の位から計算することをいい,暗算の計算で使われます。
暗算は,頭の中で行う計算です。頭の中の数は命数法に従って保持されるのが普通ですから,暗算では,数の唱え方とも一致した頭加法によるのがよいといえます。
これに対して,筆算では,計算の過程を紙にかきながら形式的に計算を進めていくことになります。そこで,繰り上がりや繰り下がりのある場合に修正しないですむように,尾加法をとることになります。
減法や乗法も加法と同じように,暗算では上の位から計算を進め,筆算では下の位から数を処理していきます。
しかし,除法については,下の位から数を処理することは無理で,暗算,筆算ともに,上の位から計算を進めていくことになります。