自然の造形
イグアスの滝
(Cataratas del Iguazu,ARGENTINE)世界自然遺産
アルゼンチン,ブラジル,パラグアイの3国国境点から東へ約7km
大阪教育大学附属高等学校 柴 山 元 彦

  世界最大のイグアスの滝は,アルゼンチンとブラジルの国境を流れるイグアス川にかかっています.幅4km,最大落差80m,水量毎秒6万5千トンもあり,轟くような水音と大地を揺るがすような振動が響いてきます.そしてあまりの水量の多さに目をみはります.また滝の付近にはきれいな虹がかかり,水の色と木々の緑が美しい景色をつくり出しています.
 イグアスの滝へはアルゼンチンのブエノス・アイレスから飛行機で1時間40分でプエルト・イグアス市ヘ.ここからバスに30分乗ると,イグアス国立公園の入口に着きます.入場券を買い,再びそのバスに乗り滝近くにあるビジターセンターで降ります.そこからはよく整備された遊歩道に沿って歩いていくと滝のすぐ下に着きます.真上から流れ落ちてくる水の激しい音とエネルギーに圧倒されます.
 滝はアルゼンチンとブラジルの国境にあるため,ブラジル側からも見ることもできます.滝から少し下流に行くと,国境の橋タンクレード・ネべス橋があり,国境で簡単なチェックをへてブラジル側に入ることができます.ブラジル側から見ると,イグアスの滝のほぼ全体を見渡すことができ,大小約300もの滝が集まってできていることがよくわかり,そのスケールの大きさが感じられます. 
 滝付近をつくっている岩石は,約1億年前の火山噴火によってできた岩で,その後の変動で陥没して滝がつくられたと考えられています.

旅を楽しむ
<イグアス国立公園> アルゼンチン側とブラジル側にある.ジャングル見学,ゴムボートで滝下見学,川下りなどのツアーが企画されている.また近くにある世界最大級の水力発電所もあり見学できる.


アルゼンチン側から見たイグアスの滝.
中央左の中段上の小さな白い点は人.
この写真のさらに左わく外にブラジル側の滝がある.

上段部分の滝.上の写真の右わく外に続く部分である.