歌う生物学

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道管は水道管

 

作詞・作曲・歌 東京工業大学教授

編 曲   

本 川 達 雄

松 尾 光

 

1)

木部の道管 水道管
すいすい水が 通ってく
水の通りの よいように
中味の抜けた 空の管
木部の道管 水道管
すいすい水が 通ってく

2)

根は押し上げる 根圧で
葉は引き上げる 蒸散で
水の分子の凝集力
水柱とぎれず つながって
木部の道管 水道管
すいすい水は 昇ってく

3)

師部の師管は 生きている
細胞質が 入ってる
篩管の篩の字は ふるい字で
ふるいのような 穴がある
その穴通って 運ばれる
葉でつくられた 栄養分

 

 

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ここがポイント

 植物には道管と師管とがあって,道管とは水の通るところ,師管とは光合成でできた養分の通るところとは中学でも高校でも習うところ(生物IB改訂版p.45).みんなが知っている言葉なのだけれど,試験も終わってしばらくすると,あれ?水が通るのはどっちの管だっけ,と記憶があいまいになる人も多いはず.これは同時にペアで覚える事項にはありがちなことだろう.
 そこで片一方だけでいい,意味や役目をきちっと頭に焼き付けてしまおう.水が通る管が道管.だから道管は水道管.
 梢の先まで水は昇っていく.根が根圧で押し上げ,葉からの蒸散によって水は引っ張り上げられる.引っ張られても水柱が途切れないほど強い凝集力を水分子がもっているからこそ,あれほどの高さまで昇っていけるのである.
 師管は古くは篩管と書いた.篩とはふるいのこと.ふるいには小さな穴が底にたくさんあいているが,篩管も上下の細胞壁に小さな穴がたくさんあいており,そこを通って養分が隣の細胞に伝わっていく.