歌う生物学
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ATPの歌
作詞・作曲・歌・文 東京工業大学教授
編 曲
本 川 達 雄
松 尾   光

1) 筋肉動かす ATP
繊毛べん毛 ATP
体を動かす 体のガソリン
それが ATP

ホタルの光だ ATP
能動輸送だ ATP
あかりをともして ポンプを動かす
エネルギーのもと ATP
2) おいしく食べても クエン酸
回路でぐるぐる グルコース
好気呼吸で 分解されたら
さわ (38) に ATP

酸素がなければ 解糖系
発酵 乳酸・アルコール
飲んでニコニコ できてくるのは
たった二個だけのATP


(くりかえし)
ATP リンが三個で
ATP 一つ切れると ADP
リンが切れると エネルギーが出る
ATP どこでも使える
ATP エネルギー通貨


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ここがポイント
 ATP (アデノシン三リン酸) は, アデノシンにリン酸が3個結合したもの. この結合にエネルギーが蓄えられており, 切れる際にエネルギーを放出する (リン酸が一つ切れたものが ADP). ATP は 「エネルギー通貨」 とも呼ばれ, お金にたとえられる. 体内どこででも通用し, いろいろなことができてしまうからである.
 筋肉が縮むのにも, 繊毛やべん毛が動くのにも ATP が使われる. 能動輸送 (イオンポンプなど) やホタルの発光も ATP である. 筋肉を車のエンジンとすれば ATP はガソリン. 電灯やポンプを動かすのだから, ATP を電気にみたてることもできるだろう.
 ATP がつくられる過程は, 教科書で大きくとりあげられている (生物IB改訂版, p.65-72). 酸素がない状況では, グルコースは解糖系によって分解され, 2個の ATP がつくられる. 一方, 酸素があると (好気呼吸), クエン酸回路により38個もの ATP ができる. 歌詞の 「さわ (沢)」 はたくさん (沢山) という意味で, 38に掛けてある.