生物授業実践記録 |
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身近な教材を活用した 「生きる力」を育む授業実践 |
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兵庫県立西脇高等学校 田先崇志 |
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はじめに
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私は,地方の高校の理科教師として,これまで理科嫌いの生徒を少なくするために,年間30回前後の実験を実施し,コンピュ−タやグラフ電卓等を活用した授業を導入するなど,授業の改善にも取り組んできた。 新たに設けられた総合学科の高校へ転任した時も,大幅に様々な実習・実験・観察を導入した。その結果,生徒達の眼の輝きも変わり,意欲的に実習・実験・観察に取り組むようになった。 生物の授業は,『自然を愛し,自然に学び,人命を大切にし,自然とともに生きる,心の豊かな生徒を育成する』ことを基本に,生徒が「自ら課題を見つけ,自ら課題を解決する,自主性を育む」系統的な学習内容とした。また,日常の生活や体験を通して,地球全体のことが考えられるよう,その時・その季節に応じた内容とした。 進学校であっても,体験的な実習・実験・観察を重視し,生徒達は屋外・校外へも出て,各自,課題を持って楽しく意欲的に授業に取り組んだ。 ここに私の生物授業実践事例を報告し,生物教育の一考察としたい。 |
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1 「生物 I B」(4単位)の概要
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(1)年間の授業実施内容
夏休み中に実施した教科書の「探究活動」以外の実習・実験・観察は,下記のとおりである。
(3)日々の授業での取り組み(平成14年度1学期実施分)(表参照)
(4)授業実施形態 |
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2 授業を終えて
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「生物」を受講している明るくて有能な生徒達と,充実した貴重で有意義な楽しい時間を過ごせたことを喜び,これからの教育の糧としたい。 |
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おわりに
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常に,以下の3点を念頭に置き「生物」の授業を進めてきた。
その結果,生徒達は授業で多くの事項を体験し,新たな展望を持った。 |