生物授業実践記録 |
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電気泳動による アルコール脱水素酵素の分離と検出実験 |
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東京都立北多摩高等学校 久永英二 |
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1.はじめに
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電気泳動の手法は、DNAの塩基配列の決定やDNA鑑定に用いられる分子生物学を支える基礎的手法であり、発展的な内容ながら高校生に現在の生物学を示すのに必要不可欠な教材であると考えます。ここでは各種のショウジョウバエから取り出した酵素タンパク質を電気泳動させ、電荷の違いが移動度の違いになってバンドに現れるのを体験できる方法、しかも高価な器具を使わない方法を紹介する。 なお、本実験は首都大学東京の青塚正志助教授のご指導ご支援のもとに行われた。 |
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2.実験の手順
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実験用生徒プリント
実験用生徒プリント 解答例入り 試薬の調整と実験手順のポイント ○ショウジョウバエは首都大学東京で維持している4系統をいただいた。
[1] ゲル板の作成 [2] 酵素の抽出とゲルへの浸潤 [3] タンパク質の電気泳動
[4] 泳動結果(アルコール脱水素酵素)の検出
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3.まとめ
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この実験を通して、生徒は実に様々なことを学んでくれた。 [1] 電気泳動の仕組みについて [2] バンドパターンの読みとりについて [3] 生徒の感想から 試薬の調整など実験の詳細はお問い合わせください。なお、首都大学東京生命科学専攻では院生派遣事業(アウトリーチ)を行っており、本実験もショウジョウバエの提供から実験の補佐、解説までを大学院生にサポートしていただきました。ここに感謝申し上げます。 |