平成28年度 JICA国別研修「モザンビーク共和国算数科における指導案作成について」

JICAからの依頼を受け,鳴門教育大学で実施されている「モザンビーク共和国算数科における指導案作成の研修」に参加させていただきました。今回の参加者はモザンビーク共和国国立教育開発研究所の所長,副所長をはじめ,教員養成校の先生や小学校の校長先生など10名です。その先生方に約1時間程度「日本の算数教科書,教師用指導書の制作」についてお話させていただきました。

はじめに,日本の算数教科書の特徴や制作方法をお話させていただきました。これまでの日本での研修や現地プロジェクトでも日本の算数教科書を活用されていることもあり,日本の算数教科書の特徴については再確認していただきました。一方で教科書をどのように制作しているかについては初めて聞くようで,完成まで数年かかることについて驚かれていました。

続いて,教師用指導書の構成や制作についてお話をさせていただきました。各書籍にそれぞれ役割があることをお話すると,日本の小学校の先生は1学年で算数以外の教科も含めるととてもたくさんの教師用教材をもって指導をしていることに驚かれていました。その中でも特に,研修員の方の注目を集めたのが板書ブックでした。
 モザンビーク共和国の教師は黒板の使い方をもっと勉強する必要があるので,板書ブックのような教師用教材があると非常に役立つとの意見がありました。
 また,朱註編では,授業での発問例や児童の反応例まで示していることにとても興味を持たれていました。

短い時間ではありましたが,説明の後にはたくさんのご質問や感想をいただき,また,モザンビーク共和国の教科書や教師用教材,教育事情についても詳しく知ることができ,大変貴重な機会となりました。
 今回の研修がモザンビーク共和国の算数教育の発展に役立つことができれば幸いです。「理数は世界共通語である」との考えのもと,啓林館はこれからもJICA教育支援の取り組みをサポートして参ります。

後日うれしいお便りが届きました。

Mensagem para a editora de Japao

A apresentacao da editora foi muito importante e esclarecedora, porque nos transmitiutodo o processo de a producao do livro escolar. Durante aula foi revelado organizaçao e estrutura de livros didadicos produzidos no Japao e o envolvimento dos professores e outros academicos processo de producao e validacao. Esta experiencias vai ser util para o desenvolvimento de materiais e livro didaditicos para mocambique. Tabem foi descrito o processo de licitacao do livro didatico por parte do governo local do Japao.

Mr. MUASSINALI Fulaide Mphepo

2016年7月

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