モンゴル国教育科学省「子どもの発達を支援する指導法改善プロジェクト(フェーズ2)」編

モンゴル国教育科学省が,JICAの協力を得て2010年4月から開始している「子どもの発達を支援する指導法改善プロジェクト(フェーズ2)」の一環で,日本の教育制度研修に来ていた教育科学省,国立教育大学,教育研究所の方々に啓林館東京支社のICTルームにお越し頂き,教科書作成のあり方などをご説明させて頂きました。

まずは,教科書作成のスケジュールや手順,作成スタッフなどについてご説明させて頂きました。作成スタッフの決定方法や,教科書とその他の教材の違い,教科書改訂のあり方や著作権の問題などについて非常に関心をお持ちでした。

続いて教師用指導書やデジタル教科書をご紹介しました。特にデジタル教科書には関心が高かったようで,その有用性や操作方法などを周りの方とお話しされたり,写真に収めたりされていました。

会の最後に皆さんで記念撮影をし,素敵な記念品も頂戴致しました。
 モンゴルでは2005年から初等・中等教育に新しい学習指導要領,2008年から国家教育プログラムが導入され,子どもたちに自ら知識を構築していく力を育成することが求められているとのことです。
 この指導要領が全国の学校で実践されるために,新しい指導法(こども中心の指導法)を浸透させることが不可欠とのことで,この指導法改善プロジェクトで作成した教員用の指導書や研修モジュールなどを活用して各地で教員研修を実施していくようです。今回の研修が,そのプロジェクトの一助となれば大変うれしい限りです。啓林館はこれからもJICA教育支援の取り組みをサポートして参りたいと思います。

2013年5月

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